強いニオイ、肌がチクチク…「肌荒れ」を招くマスクの特徴
緊急事態宣言は解除されたものの、“第2波”“第3波”への不安はぬぐえない状況。外出時においてマスク着用は、しばらく“マスト”になることが予想される。
しかし、もうすぐ夏本番。炎天下なのにマスクをつけるのは不快に思う人も多いだろう。オーガニックコットンや絹、冷感素材など、通気性や速乾性に優れた素材で作られた“夏マスク”も、続々と発売されている。
夏のマスク生活の心配事は、長時間着用することで起きる“肌トラブル”だ。『マスクの品格』(幻冬舎)の著者で、環境疫学・公衆衛生学を専門とする聖路加国際大学准教授・大西一成さんのもとにも、マスクによる肌荒れについて相談を寄せるメールが届いているという。
「マスクの製造過程で使用するホルムアルデヒドなどの化学物質が、こうした肌トラブルを招いている可能性があります。
コロナ以前は、基本的に日本企業が海外の工場で製造し、品質チェックを行っていました。しかしマスク不足になってからは直輸入するようになり、なかには粗悪品が。化学物質が、過剰に含まれている可能性もあるんです」(大西さん)
財務省の統計によると、日本は4月に不織布マスクなどの繊維製品を約2万5,900トン輸入。