くらし情報『コロナ生活苦、援交し妊娠した高校生も 助産師語る悲惨な現状』

2020年7月6日 11:00

コロナ生活苦、援交し妊娠した高校生も 助産師語る悲惨な現状

コロナ生活苦、援交し妊娠した高校生も 助産師語る悲惨な現状


「コロナのために、バイトを辞めさせられました。それで、お金もなくなっちゃって……」

女性から送られてきたメッセージは、こんな一文で始まっていた。それは、今年4月、兵庫県神戸市の「一般社団法人小さないのちのドア」に届いたLINE。差出人はまだ10代、高校生だ。遊ぶためのお金欲しさではなく、家計を支えるためのアルバイトだった。それが、今年2月。新型コロナウイルス感染拡大の影響で退職を余儀なくされてしまう。

次のアルバイト先も見つからず途方に暮れていたところ、街で年配の男性に、こう呼び止められたという。


「おこづかいでも、稼がない?」迷った末、彼女は男性とホテルに。時給のいいアルバイト……そう、自分に言い聞かせた。ただ、その日はちょうど、排卵日だった。

「小さないのちのドア」の代表で、助産師の永原郁子さん(62)は、スマホの画面に表示されたその文面を何度も読み返しながら、どうにもやるせない思いを募らせていた。やがて、顔を上げるとため息まじりに、こう漏らした。

「たった1回きり、ほんのわずかなお金のためにね……」

思いがけず妊娠してしまった女性や、生まれてきた子を育てることができない母親など、妊娠や育児に悩む女性たちが24時間365日、いつでも駆け込める相談窓口、それが「小さないのちのドア」

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