支援物資は栄養が偏りがち…備えておきたい基本の非常食
そこで、栄養面の観点で、ふだんからスーパーで買っておきたい食材についてトコさんに聞いてみた。
「ライフラインが途絶える災害時、私たちの“いのち”をつなぐのに、もっとも必要なのは、水です。飲み水としてはもちろん、水がないとご飯も炊けませんし、カップ麺も作れません。また、栄養不足で疲れやすくなり、動けなくなって、さらに身体機能が低下する、という悪循環に陥りがち。ゆえに、エネルギー源となる、米や麺類などの主食は必須です。わが家では10日分常備しています」
まずはカロリー摂取が基本となるが、東日本大震災では「カップ麺などカロリーばかり重視した食事が多く、栄養の偏りによる体調不良も多かったそうです」と、トコさん。
「特に、ビタミンやタンパク質、食物繊維が不足しがちになると聞きました。そこで、ふだんの買い物をするときにも、不足しがちな栄養素が取れる食品を選ぶように心がけています」
たとえば、タンパク質が不足すると、筋力低下、低血糖や低体温などが起こりやすくなる。
「私は大豆が好きなので、タンパク質は豆乳などの大豆製品をメインに。水でもどして食べる大豆ミートはケチャップやマヨネーズで味つけするとおいしいし、日もちもするのでいいですよ。