「国崎信江」について知りたいことや今話題の「国崎信江」についての記事をチェック!
お笑いコンビ・ランジャタイの国崎和也が11日、ラジオ番組『パンサー向井の#ふらっと』(TBSラジオ)にゲスト出演した。【画像】ファンキー加藤、"浜田ゴリラ"の写真でダウンタウン浜田雅功の休養にエール「ゆっくり休んでください」ダウンタウンの大ファンである彼の眉毛は、松本人志が芸能活動を休止した直後に右側だけ消失。本人曰く「自分の眉毛はダウンタウンと連動している」といい、松本の立ち位置である右側が消えたという。そんな中、3月10日に浜田雅功が休養を発表すると、「国崎の左眉はどうなるのか?」と、ネット上で話題となった。3月11日(火)\ふらっとおいでよ/ランジャタイの国崎和也さんが出演✨皆さんが気になる「国ちゃんの眉毛」は…他の毛と連動していました田中さんが崩れ落ちた連動の詳細は #ふらっと954 radikoで聴けます pic.twitter.com/B9Ooqzqiht — パンサー向井の #ふらっと (@flat954) March 11, 2025 番組終了後、『パンサー向井の#ふらっと』の公式Xが更新され、「皆さんが気になる“国ちゃんの眉毛”は…他の毛と連動していました笑」と発表。リスナーからは「世間の予測を超えてきた」と爆笑の声が上がっている。
2025年03月11日「毎年5〜6月に歩行中の小学生が交通事故に遭う件数が多いことはあまり知られていません。なかでも最も事故件数の多い学年は、“一人歩きデビュー”をする小学1年生。入学して1カ月ぐらい過ぎると、通学にも慣れてくるので、登下校で緊張感が緩んでくる時期でもあるのです」こう語るのは、危機管理教育研究所代表・国崎信江さん。じつは小学校1〜2年生は、“魔の7歳”といわれ、特に交通事故が多いことで知られている。警察庁が’16〜’20年に起きた小学生の交通事故を分析したところ、歩行中の死者・重傷者はこの5年間で2734人、学年別で最も多かったのは1年生の708人。次いで2年生の666人だった。歩行中の死亡事故だけに絞った統計では、小学1年生が18人。2年生が15人と、2学年で全体の56%を占めている。特に多いのが下校時の事故だ。「登校時はみんな同じ時間帯で集団登校しますが、下校時はバラバラで帰ります。ちょうどその下校時間帯に、“飛び出し”“横断違反”などで交通事故に遭う小学生が多くいるのです」前記の2,734人のうち、およそ半数の1,168人が、下校時間帯の15〜16時台に事故に遭っている。国崎さんは、事故を防ぐためには、保護者が通学路で付き添って見守ったりするだけではダメだと主張する。「まずは、子どもと一緒に自宅と学校間の通学路を歩き、注意すべきポイントを子ども目線で徹底指導することです。たとえば、横断歩道を渡るときは“ここの交差点は、こういうことが危険だから、このように注意しなさい”など、繰り返し教えていくことが重要です」そのうえで、次の3つの約束を伝えてほしいという。【1】信号を待つ場所は車道より3歩内側にいること。【2】信号が青になってもすぐに歩かないで心で1、2、3と数えてから歩き始めること。【3】横断歩道であっても右・左・右を確認してから一気に渡ること。さらに次のステップで、子どもを一人で歩かせてみる。「保護者は子どもとは少し距離を置いて、伝えたことをちゃんと守って行動しているかを確認してください。自分で自分の命を守るという習慣を教えるためです」付き添いながら、手取り足取り指示するだけでは、子どもは危険性を理解しなくなるという。読者の中には、孫を持つ人もいるだろう。そういう人は直接教えるか、自分の息子や娘を通して、伝えよう。そして車を運転する人たちは、今の時期、小学生の歩行中の事故が最も多いことを認識しながら運転してもらいたい。社会全体で、子どもの未来を守らねばならない。
2021年05月26日「9月1日は防災の日。コロナ禍で自粛生活を経験した今こそ、災害時に命を守る食の備蓄について考えてみませんか?」そう語るのは、主婦の視点での防災対策を提唱する危機管理アドバイザーの国崎信江さん。「非常食=特別な食ではありません。『ステイホーム』の際に、多めの食料をスーパーで買いましたよね?この“多めに買う習慣”はそのまま災害への備えになるんです」日々のスーパーでの買い物が、そのまま非常食になると国崎さん。「まず家に食材が何日分あるかを確認しましょう。冷蔵庫の中身を全部食べると3日分はありませんか?さらにお米や麺類、缶詰、レトルト食品など常温保存している家の中の食料すべてで7日分くらいになるのではないでしょうか?」たしかに、今、家にある食料だけで10日分くらいはあるかもしれない。「『非常食は10日分備蓄してください』というと、皆さん、難しそうな顔をされます。でも、毎日のスーパーの買い物で、すでに準備できているご家庭も多いんですよ」と国崎さん。「日ごろから、食料を多く備えておき、それをふだん食べて消費しながら、買い足していくことで、一定の量の食料がいつも家に備蓄されているようにしましょう」主婦で3人の子どもの母でもある国崎さんは、「家庭内流通備蓄」として、こう提唱した。この考え方は、現在「ローリングストック」と呼ばれ、広く普及している。「アルファ米や缶パンなどのいわゆる“非常食”は、費用の面でも割高ですし、栄養の偏りや、賞味期限の管理も負担になります。一方、日ごろから食べるものを多めに買い、消費したら買い足す、という方法なら、賞味期限もこまめにチェックできますし、ふだんから栄養バランスに気を配れば、災害時の健康管理にもつながります。食べ慣れた味は、災害時のストレスを軽減する効果も」何より、特別なことをするのではなく、スーパーでの買い物という日常の中で、非常時への備えができるのだという。「私もふだんの生活でローリングストックを行っています。非常食は、ふだん買い物に行くスーパーで少し多めに買う。これで十分そろいます」そう笑顔で話すのは、主婦の目線で防災情報を発信するサイト「いつもしも」のママさんライターであるトコさんだ。災害時には、栄養不足、精神的ストレス、衛生環境の悪化など、健康を悪化させる要因が増加する。だからこそ、自分で備えられる食料で、「栄養」面を対策したいもの。トコさんは、ふだんスーパーの売場を回るときに「これは○○と一緒に使うと災害時の食になりそう」と、脳内でレシピをイメージしているそう。「中華丼のレトルトは、麺だけで売っている皿うどんの具になります。おでんのパックは、非常時はそのままでも食べられるし、ふだんはうどんと合わせたりして使えます!」また、トコさんは「災害時こそ食べる楽しみを」と話す。「災害時“ちょい足し”できる調味料があると、気分転換になります。けれど、冷蔵庫が使えなくなると傷んでしまうものもあるので常温で保存できる調味料があると便利です。私の場合、ケチャップやマヨネーズはふだんから個包装のものを使っています。また、開栓後90日常温保存ができる醤油を、ふだん使いするのはかなりおすすめです」そんなトコさんがおすすめする、“常温保存調味料”を紹介!【ディスペンパック】ビスケットやパンに塗ってスイーツに。いろいろな味があり、ふだんの朝食にも使いやすい。【個包装調味料】冷蔵保存の調味料は停電で傷む可能性が!個別包装のものがあると便利。【ピーナツバター】未開封なら常温保存可能。支給されるパンのちょい足しに。カロリー摂取にも効果的。【粉チーズ】常温保存できるうえ、カルシウムが豊富なものも。洋風のちょい足しにぴったり。【常温保存可能な醤油】開栓後も90日間常温保存が可能。ふだんから使えばわざわざ備蓄しなくてもOK。備蓄している食料だけでなく、配給される非常食も“ちょい足し”できる食材があると食べやすくなる。「以前、アルファ米の試食会をしたときに、そのままでは食べにくくて……。でも、ごまや紅しょうがなどを“ちょい足し”すると、かなり食べやすくなったんです。いわゆる非常食は味が濃いものが多いので、塩気のない、いりごまがおすすめです」ほかにも、“ちょい足し”品として、フリーズドライのとろろなどもバリエーションが出ていいのだとか。非常食は特別に備えるものではなく、ふだんの食生活の延長線上にあるものとして、気軽にとらえていこう!「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月06日非常食といえば、乾パンや缶詰などを大量にそろえなければいけないと思っていませんか?実は「ふだんの食」が、そのまま「災害時の食」になるんですーー。「9月1日は防災の日。コロナ禍で自粛生活を経験した今こそ、災害時に命を守る食の備蓄について考えてみませんか?」そう語るのは、主婦の視点での防災対策を提唱する危機管理アドバイザーの国崎信江さん。「非常食=特別な食ではありません。『ステイホーム』の際に、多めの食料をスーパーで買いましたよね?この“多めに買う習慣”はそのまま災害への備えになるんです」日々のスーパーでの買い物が、そのまま非常食になると国崎さん。「まず家に食材が何日分あるかを確認しましょう。冷蔵庫の中身を全部食べると3日分はありませんか?さらにお米や麺類、缶詰、レトルト食品など常温保存している家の中の食料すべてで7日分くらいになるのではないでしょうか?」たしかに、今、家にある食料だけで10日分くらいはあるかもしれない。「『非常食は10日分備蓄してください』というと、皆さん、難しそうな顔をされます。でも、毎日のスーパーの買い物で、すでに準備できているご家庭も多いんですよ」と国崎さん。「日ごろから、食料を多く備えておき、それをふだん食べて消費しながら、買い足していくことで、一定の量の食料がいつも家に備蓄されているようにしましょう」主婦で3人の子どもの母でもある国崎さんは、「家庭内流通備蓄」として、こう提唱した。この考え方は、現在「ローリングストック」と呼ばれ、広く普及している。「アルファ米や缶パンなどのいわゆる“非常食”は、費用の面でも割高ですし、栄養の偏りや、賞味期限の管理も負担になります。一方、日ごろから食べるものを多めに買い、消費したら買い足す、という方法なら、賞味期限もこまめにチェックできますし、ふだんから栄養バランスに気を配れば、災害時の健康管理にもつながります。食べ慣れた味は、災害時のストレスを軽減する効果も」何より、特別なことをするのではなく、スーパーでの買い物という日常の中で、非常時への備えができるのだという。「私もふだんの生活でローリングストックを行っています。非常食は、ふだん買い物に行くスーパーで少し多めに買う。これで十分そろいます」そう笑顔で話すのは、主婦の目線で防災情報を発信するサイト「いつもしも」のママさんライターであるトコさんだ。災害時には、栄養不足、精神的ストレス、衛生環境の悪化など、健康を悪化させる要因が増加する。だからこそ、自分で備えられる食料で、「栄養」面を対策したいもの。トコさんは、ふだんスーパーの売場を回るときに「これは○○と一緒に使うと災害時の食になりそう」と、脳内でレシピをイメージしているそう。「中華丼のレトルトは、麺だけで売っている皿うどんの具になります。おでんのパックは、非常時はそのままでも食べられるし、ふだんはうどんと合わせたりして使えます!」そんなトコさんがおすすめする、保存しやすくて非常時にも食べやすい、スーパーで買える食品を紹介!【中華丼のもとと皿うどんの麺】エネルギー源、タンパク質皿うどんの麺はそのまま食べられるうえ、中華丼のもとをかければ野菜も取れるしっかりご飯に!【スライス餅】エネルギー源腹もちがよく、お湯やスープ、お味噌汁などの温かい汁物に入れるだけで簡単に食べられる。【レトルトおでん】エネルギー源、タンパク質常温保存ができるうえ、ボリュームたっぷり。もちろん温めなくても食べられる。【乾燥マッシュポテト】エネルギー源水や豆乳を使ってのばすだけで、あっという間にしっとりマッシュポテトができる。【魚肉ソーセージ】タンパク質、ミネラル実は常温保存が可能。タンパク質だけでなく、魚由来のカルシウムや不飽和脂肪酸も豊富。【切干大根】食物繊維、ミネラルカルシウムや鉄分などが豊富なうえ、食物繊維もたっぷりなので災害時の便秘対策に。【自然解凍できるお弁当惣菜】ビタミン、食物繊維自然解凍が可能な市販の冷凍食品は種類が豊富で、日々の食事やお弁当にも使いやすい。【ドライフルーツ】食物繊維、ミネラル食物繊維に加え、実はミネラルも摂取できる。甘さはストレス解消にも効果を発揮。【ポテトチップス】エネルギー源、ビタミンビタミンCが豊富なうえ、1袋あたりの塩分量も1g程度とそれほど高くない。【今川焼】エネルギー源自然解凍できる冷凍食品にはこんなものも。家族が好きな冷凍食品は災害時の気分転換にもなる。あなたがふだんよく使う食材も、実は非常時に頼れる“スーパー食材”かも!?「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月05日「9月1日は防災の日。コロナ禍で自粛生活を経験した今こそ、災害時に命を守る食の備蓄について考えてみませんか?」そう語るのは、主婦の視点での防災対策を提唱する危機管理アドバイザーの国崎信江さん。「非常食=特別な食ではありません。『ステイホーム』の際に、多めの食料をスーパーで買いましたよね?この“多めに買う習慣”はそのまま災害への備えになるんです」日々のスーパーでの買い物が、そのまま非常食になると国崎さん。「まず家に食材が何日分あるかを確認しましょう。冷蔵庫の中身を全部食べると3日分はありませんか?さらにお米や麺類、缶詰、レトルト食品など常温保存している家の中の食料すべてで7日分くらいになるのではないでしょうか?」たしかに、今、家にある食料だけで10日分くらいはあるかもしれない。「『非常食は10日分備蓄してください』というと、皆さん、難しそうな顔をされます。でも、毎日のスーパーの買い物で、すでに準備できているご家庭も多いんですよ」と国崎さん。「日ごろから、食料を多く備えておき、それをふだん食べて消費しながら、買い足していくことで、一定の量の食料がいつも家に備蓄されているようにしましょう」主婦で3人の子どもの母でもある国崎さんは、「家庭内流通備蓄」として、こう提唱した。この考え方は、現在「ローリングストック」と呼ばれ、広く普及している。「アルファ米や缶パンなどのいわゆる“非常食”は、費用の面でも割高ですし、栄養の偏りや、賞味期限の管理も負担になります。一方、日ごろから食べるものを多めに買い、消費したら買い足す、という方法なら、賞味期限もこまめにチェックできますし、ふだんから栄養バランスに気を配れば、災害時の健康管理にもつながります。食べ慣れた味は、災害時のストレスを軽減する効果も」何より、特別なことをするのではなく、スーパーでの買い物という日常の中で、非常時への備えができるのだという。「私もふだんの生活でローリングストックを行っています。非常食は、ふだん買い物に行くスーパーで少し多めに買う。これで十分そろいます」そう笑顔で話すのは、主婦の目線で防災情報を発信するサイト「いつもしも」のママさんライターであるトコさんだ。災害時には、栄養不足、精神的ストレス、衛生環境の悪化など、健康を悪化させる要因が増加する。だからこそ、自分で備えられる食料で、「栄養」面を対策したいもの。そこで、栄養面の観点で、ふだんからスーパーで買っておきたい食材についてトコさんに聞いてみた。「ライフラインが途絶える災害時、私たちの“いのち”をつなぐのに、もっとも必要なのは、水です。飲み水としてはもちろん、水がないとご飯も炊けませんし、カップ麺も作れません。また、栄養不足で疲れやすくなり、動けなくなって、さらに身体機能が低下する、という悪循環に陥りがち。ゆえに、エネルギー源となる、米や麺類などの主食は必須です。わが家では10日分常備しています」まずはカロリー摂取が基本となるが、東日本大震災では「カップ麺などカロリーばかり重視した食事が多く、栄養の偏りによる体調不良も多かったそうです」と、トコさん。「特に、ビタミンやタンパク質、食物繊維が不足しがちになると聞きました。そこで、ふだんの買い物をするときにも、不足しがちな栄養素が取れる食品を選ぶように心がけています」たとえば、タンパク質が不足すると、筋力低下、低血糖や低体温などが起こりやすくなる。「私は大豆が好きなので、タンパク質は豆乳などの大豆製品をメインに。水でもどして食べる大豆ミートはケチャップやマヨネーズで味つけするとおいしいし、日もちもするのでいいですよ。パウチのサラダチキン、魚や肉の缶詰もよく買っています」野菜の摂取が難しくなる災害時はビタミンや食物繊維の不足から便秘、肌荒れ、口内炎が起こりやすくなる。「ビタミンは、玉ねぎやかぼちゃ、芋類などの常温保存できる野菜や、ほうれん草、アスパラガスなどを冷凍保存したもの、野菜ジュースで摂取したいと思っています。さらに最近、スーパーでよく見るようになった『パウチ野菜』は、ごぼうやじゃがいもなど種類も多く、使い切りサイズなどでふだんから消費しやすくておすすめ。食物繊維は、切り干し大根や干し芋などの乾燥野菜で、生で食べるより栄養価も高そうです」現代人はミネラル不足といわれているが、避難生活の偏った食事ではさらに足りなくなる懸念が。トコさんはミネラル摂取のために、ドライフルーツや海藻、海苔をふだんから購入している。「災害時にはメンタルを安定させてくれる“心の栄養”になるものも必要です。私の周りには、大好きなコーヒーの香りを嗅ぐだけで、落ち着けるという人も多い。私もコーヒーとチョコの組み合わせが好きで日ごろからストックを欠かさないようにしています。うちの子はカップスープが好きで毎朝飲んでいますが、これも非常時の“心の栄養”として多めに買っています。きっと、災害時に重要なのは、ふだんの暮らしを思い出せる食事なのだと思うんです」スーパーの食材は、災害時の健康を栄養面だけでなく、精神面からも支えてくれる。「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月04日「9月1日は防災の日。コロナ禍で自粛生活を経験した今こそ、災害時に命を守る食の備蓄について考えてみませんか?」そう語るのは、主婦の視点での防災対策を提唱する危機管理アドバイザーの国崎信江さん。「非常食=特別な食ではありません。『ステイホーム』の際に、多めの食料をスーパーで買いましたよね?この“多めに買う習慣”はそのまま災害への備えになるんです」日々のスーパーでの買い物が、そのまま非常食になると国崎さん。「まず家に食材が何日分あるかを確認しましょう。冷蔵庫の中身を全部食べると3日分はありませんか?さらにお米や麺類、缶詰、レトルト食品など常温保存している家の中の食料すべてで7日分くらいになるのではないでしょうか?」たしかに、今、家にある食料だけで10日分くらいはあるかもしれない。「『非常食は10日分備蓄してください』というと、皆さん、難しそうな顔をされます。でも、毎日のスーパーの買い物で、すでに準備できているご家庭も多いんですよ」と国崎さん。「日ごろから、食料を多く備えておき、それをふだん食べて消費しながら、買い足していくことで、一定の量の食料がいつも家に備蓄されているようにしましょう」主婦で3人の子どもの母でもある国崎さんは、「家庭内流通備蓄」として、こう提唱した。この考え方は、現在「ローリングストック」と呼ばれ、広く普及している。「アルファ米や缶パンなどのいわゆる“非常食”は、費用の面でも割高ですし、栄養の偏りや、賞味期限の管理も負担になります。一方、日ごろから食べるものを多めに買い、消費したら買い足す、という方法なら、賞味期限もこまめにチェックできますし、ふだんから栄養バランスに気を配れば、災害時の健康管理にもつながります。食べ慣れた味は、災害時のストレスを軽減する効果も。何より、特別なことをするのではなく、スーパーでの買い物という日常の中で、非常時への備えができるんです」冷凍保存しておき、自然解凍で食べられるものも災害時には助かるという。「スーパーで特売の野菜を見つけたら多めに買って、ゆでてカットし、冷凍しておくといいでしょう。お肉も、カットして冷凍しておけば、包丁やまな板を使わずに調理できるのでふだんから便利です。ほかにもふだんのご飯を、多めに作り置きし、冷凍しておけば自然解凍するだけでそれがそのまま非常食になります」では、災害時の食で気を付けるべきことは?災害時の注意点は次の2つだ。【1】食中毒冷蔵庫の中のものなどは、賞味期限だけでなく見た目とにおいで判断して。異常を感じたら食べないこと。×変色、×異臭、×容器の破損。【2】カセットコンロの使用まずは使用する場所でガス漏れが起きていないかを確認。使用時は必ず換気をし、ガスボンベはメーカー指定のものを使うこと。「やはり『食中毒』には気を付けたいですね。平常時は賞味期限の日付で判断しますが、冷蔵庫が使えない災害時には、臭くないか、変色していないか、カビが生えていないか、糸を引いていないかなど、目と鼻を駆使し、食べられるかどうか判断してください。また、常備薬に風邪薬を置いている家は多いですが、食あたりになったときのために整腸薬も用意しておきましょう」もう一つ、カセットコンロを使用する際、近くでガス漏れしていないか、絶対に確認を、と国崎さん。「地震など大規模災害が発生すると、マイコンメーターにより自動的にガスの供給が遮断されるはずなので、各家庭でのガス漏れはあまりないかもしれません。けれど近くのガス管が破裂することもあるので、念には念を入れて確認しましょう。自治体からガス漏れ情報もアナウンスされるので、チェックを欠かさずに」せっかく備蓄した食料を活用するためにも、日ごろから家具を固定したり、充電器やライト、簡易トイレなどの非常用品をそろえたり、と在宅避難のための備えをしておくことも大切だ。「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月04日非常食といえば、乾パンや缶詰などを大量にそろえなければいけないと思っていませんか?実は「ふだんの食」が、そのまま「災害時の食」になるんですーー。「9月1日は防災の日。コロナ禍で自粛生活を経験した今こそ、災害時に命を守る食の備蓄について考えてみませんか?」そう語るのは、主婦の視点での防災対策を提唱する危機管理アドバイザーの国崎信江さん。「非常食=特別な食ではありません。『ステイホーム』の際に、多めの食料をスーパーで買いましたよね?この“多めに買う習慣”はそのまま災害への備えになるんです」日々のスーパーでの買い物が、そのまま非常食になると国崎さん。「まず家に食材が何日分あるかを確認しましょう。冷蔵庫の中身を全部食べると3日分はありませんか?さらにお米や麺類、缶詰、レトルト食品など常温保存している家の中の食料すべてで7日分くらいになるのではないでしょうか?」たしかに、今、家にある食料だけで10日分くらいはあるかもしれない。「『非常食は10日分備蓄してください』というと、皆さん、難しそうな顔をされます。でも、毎日のスーパーの買い物で、すでに準備できているご家庭も多いんですよ」と国崎さん。「日ごろから、食料を多く備えておき、それをふだん食べて消費しながら、買い足していくことで、一定の量の食料がいつも家に備蓄されているようにしましょう」主婦で3人の子どもの母でもある国崎さんは、「家庭内流通備蓄」として、こう提唱した。この考え方は、現在「ローリングストック」と呼ばれ、広く普及している。「アルファ米や缶パンなどのいわゆる“非常食”は、費用の面でも割高ですし、栄養の偏りや、賞味期限の管理も負担になります。一方、日ごろから食べるものを多めに買い、消費したら買い足す、という方法なら、賞味期限もこまめにチェックできますし、ふだんから栄養バランスに気を配れば、災害時の健康管理にもつながります。食べ慣れた味は、災害時のストレスを軽減する効果も。何より、特別なことをするのではなく、スーパーでの買い物という日常の中で、非常時への備えができるんです」とはいえ、電気やガス、水道が止まる災害時は、ふだんどおりの食事、とはいかないのではーー?「実はそうでもないんです。たとえば、『鍋』はカセットコンロさえあれば食べられます。具材の幅が広い鍋は、肉、魚、野菜、米、ゆでたパスタなど、なんでも入れられるので非常時の食に向いています。特におすすめは豆乳を使った鍋。豆乳は、常温保存ができるうえ、栄養満点です。わが家ではふだんから豆乳を使って鍋をしています。豆乳鍋は味に飽きたらカレー粉やトマト、キムチなどを入れてバリエーションを増やすこともできます」豆乳だけでなく汁タイプの鍋のもとなら、災害時の調理用水の節水となるのでおすすめだという。また果物は「非常食の王様」とも。「わが家ではふだんから1日3種類の果物を食べられるように用意しています。果物は水も火も使わずに水分と栄養が取れるうえ、甘味で気持ちもやすらぐ。バナナやみかんは、手でむいてすぐに食べられるのでおすすめです。また、果汁100%のチューチュー吸うアイスは、冷蔵庫が停電したときに、“食べられる保冷剤”になります」冷凍保存しておき、自然解凍で食べられるものも災害時には助かるという。「スーパーで特売の野菜を見つけたら多めに買って、ゆでてカットし、冷凍しておくといいでしょう。お肉も、カットして冷凍しておけば、包丁やまな板を使わずに調理できるのでふだんから便利です。ほかにもふだんのご飯を、多めに作り置きし、冷凍しておけば自然解凍するだけでそれがそのまま非常食になります」災害時に食料を消費する順番にも気を付けたい。「冷凍庫の食材は、扉をまったく開けなければ最大3日もつといわれています。なので、最初は冷蔵保存してあるものから食べましょう。なるべく扉を開けず、取り出すときもすぐ閉めるようにして、まずは肉や魚など生鮮食品、そして加工食品、自然に解凍される冷凍食品の順で。その後、常温保存の食材を食べるようにすれば貴重な食材のロスを最小限にできます」災害時こそ「食の楽しみを忘れないこと」を心がけてほしい、と国崎さん。「災害に見舞われたときに、自分を奮い立たせてくれるのは、ちょっとした“楽しみ”。被災地でボランティアを行う私の経験上、災害時の楽しみと癒しは、なんといっても『食』だと思います」国崎家では、家族それぞれの好みの飲み物を、日ごろから箱買いしているという。「災害時に、好きなものを食べたり飲んだりすることは、ストレス解消にもつながります。わが家では、私は豆乳、夫はトマトジュース、子どもはカルピスなどの飲みものと、お菓子を箱買いしています。子どもたちも、買うたびに『やった〜』と笑顔です。どうせ備蓄するなら、『大人買いだ!』と思えたほうがうれしいじゃないですか?(笑)」「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月04日「被災時に上下水道が止まると、切実に困るのがトイレです。食事や環境の変化によりおなかを壊せば、さらにトイレが必要になる事態にもなりかねません。特にここ数年の夏は暑さが厳しいので、ただでさえ体調管理が大変。トイレに行きたくないからと水を我慢すれば、熱中症で命を落とす危険さえあります。また、夏はにおいが発生しやすいのも大問題。女性の場合は排せつに対する羞恥心が強いので、トイレ問題はかなりのストレスになります。いざというときのために、安心して排せつできる簡易トイレを準備しておくのは、防災の基本です」こう話すのは、今までに20種類もの簡易トイレを実際に試してみたという国崎信江さん。その結果、ベストなトイレを選ぶには4つのポイントがあるという。「まずは便袋が透けないかどうか。外から見えるのは自分でも不愉快ですし、ゴミとして出したときも恥ずかしいですよね。次に、固める・においを消すといった能力と併せ、処理のしやすさです。暗いなかで作業するかもしれないし、平常心を失っているかもしれないことを考えると、あとからふりかけるタイプだと失敗する可能性が高く、においをかぎながらの作業は気分が悪いもの。続いて、便袋は1回1回取り換えたいので、ムダに大きいものはNG。大きな袋を結んで密閉するのにもかなり力がいるので、サイズと閉じ方もチェックが必要です。最後に、それなりの回数分を用意しておくことを考えれば、収納性も重要。これらをもとに、家庭の事情に合わせ選んでください」さらに、トイレに関連する女性ならではの準備が、もうひとつ。「女性は体の構造上、蒸れやすいので、簡易ビデや洗浄綿を用意しておくといいですね。洗浄綿は赤ちゃん用のお尻拭きでもOK。万が一、避難所で生活する場合も、これがあれば安心です」仕上げに、夏ならではの対策を。「やはり、暑さ対策です。シーツや下着、マスク、タオルなど、冷感タイプがあるとずいぶん違います。災害用に特別に用意するのではなく、日常から使っておけば一石二鳥です。今、災害が起きて電気が止まってエアコンが使えなかったら、という視点で買い物に行ってみましょう。たとえば、うちわや扇子、携帯扇風機など、100円ショップにも活用できるものが意外とあるんですよ」「女性自身」2020年8月18日・25日合併号 掲載
2020年08月13日実際に被災した女性の多くが「困ったこと」の上位に挙げるトイレ問題。体調をくずしやすく、腐敗臭が出やすい夏に選ぶべき簡易トイレと対策とはーー。「被災時に上下水道が止まると、切実に困るのがトイレです。食事や環境の変化によりおなかを壊せば、さらにトイレが必要になる事態にもなりかねません。特にここ数年の夏は暑さが厳しいので、ただでさえ体調管理が大変。トイレに行きたくないからと水を我慢すれば、熱中症で命を落とす危険さえあります。また、夏はにおいが発生しやすいのも大問題。女性の場合は排せつに対する羞恥心が強いので、トイレ問題はかなりのストレスになります。いざというときのために、安心して排せつできる簡易トイレを準備しておくのは、防災の基本です」こう話すのは、今までに20種類もの簡易トイレを実際に試してみたという国崎信江さん。その結果、ベストなトイレを選ぶには4つのポイントがあるという。「まずは便袋が透けないかどうか。外から見えるのは自分でも不愉快ですし、ゴミとして出したときも恥ずかしいですよね。次に、固める・においを消すといった能力と併せ、処理のしやすさです。暗いなかで作業するかもしれないし、平常心を失っているかもしれないことを考えると、あとからふりかけるタイプだと失敗する可能性が高く、においをかぎながらの作業は気分が悪いもの。続いて、便袋は1回1回取り換えたいので、ムダに大きいものはNG。大きな袋を結んで密閉するのにもかなり力がいるので、サイズと閉じ方もチェックが必要です。最後に、それなりの回数分を用意しておくことを考えれば、収納性も重要。これらをもとに、家庭の事情に合わせ選んでください」20種類もの簡易トイレを実際に試してみたなかから、国崎さんが女性のための「簡易トイレ」ベスト5を紹介!【1位】サニタクリーン「簡易トイレ」20枚入り3,300円(税込・以下同)/総合サービス・袋の色★★★★★・消臭&凝固方法★★★★★・サイズ&袋の閉じやすさ★★★★★・収納性★★「袋と凝固シートが一体型なので排せつ時にずれず、シートの吸収力も高いので安心。袋の上部に結べるヒモの切り取りがあり、手を汚さずに簡単に結べるのも便利です。ややかさばるのは仕方ないでしょう」(国崎さん・以下同)【2位】ユニパック「使い捨てトイレパック」2枚入り、ティッシュ付き440円/ユニトレンド・袋の色★★★★★・消臭&凝固方法★★★★・サイズ&袋の閉じやすさ★★★・収納性★★★★★「排せつ後の吸収にやや時間がかかりますが、袋の底全体に吸水シートが接着していて、どの位置でもしっかりと受け止めてくれる安心感は抜群。吸収シートタイプにもかかわらず、コンパクトサイズなのも利点」【3位】BOS「非常用臭わないトイレセット」Bセット:15回分1,944円/クロリン化成・袋の色★★★★★・消臭&凝固方法★★★・サイズ&袋の閉じやすさ★★★★・収納性★★★★「先に凝固剤を入れるので、排せつ中に手に持つ煩わしさがありません。防臭機能の高い処理用袋がセットされているので、ゴミの回収が滞るなかでの利便性も高い。最近、袋の視認性などが改善されました」【4位】マイレット「mini-10」10回分1,980円/まいにち・袋の色★★★★★・消臭&凝固方法★★★・サイズ&袋の閉じやすさ★★★・収納性★★★★★「非常にコンパクトで、排せつ物が透けない黒色の袋がポイント。凝固剤には高い抗菌性や消臭性があり、便もしっかり固めることができ、求められる機能は充実。ただし、排せつ後にふりかけるタイプです」【5位】非常用トイレ「セルレット」10回分1,980円/後藤・袋の色★★★★・消臭&凝固方法★★★★・サイズ&袋の閉じやすさ★★★★・収納性★★★★「凝固脱臭剤は、便のときは袋を破ってふりかける必要がありますが、尿はそのまま入れるだけなので手間がなく便利。ヤシ殻の活性炭が、約1時間後には悪臭をしっかり抑えてくれます。ただ、袋がやや薄く、透ける場合も」地震、台風、大雨など、災害大国の日本では近年、誰しも被害にあう危険性がより高まっている。いざというときのために、簡易トイレをベースに今一度、防災について見直しておこう。「女性自身」2020年8月18日・25日合併号 掲載
2020年08月13日子どもが巻き込まれる事件や事故のニュースを目にするたびに、親御さんたちの不安は募るばかりなのではないでしょうか。子どもたちを取り巻く環境は、昔に比べてずいぶんと変わりました。さらにいうと、2、3年前の「安全の常識」が、今では「危険で警戒すべきもの」になってしまうほど、世の中はものすごいスピードで変化しています。では今、私たちは親として、責任ある大人として子どもたちをどう守ってあげればいいのでしょうか。成長するにつれて、子どもはひとりで行動することが増えていきます。そしていずれは、親の目の届かないところで自分の世界を築いていくのです。だからこそ、小さいうちから、「自分の身を守る術」や「危険を察知して回避する能力」をしっかりと身につけられるように導いてあげる必要があるのです。「自分は大切な存在」と認識することが第一歩幼いうちはどこへ行くにも手をつなぎ、目を離さずに見守っていたわが子も、小学生になったらひとり行動がぐんと増えます。頼もしい反面、危険な目に遭わないか心配でたまりませんよね。身近な危険から子どもを守るための活動に尽力している危機管理教育研究所代表の国崎信江さんは、「のびのび育てる(安全な環境で安心して過ごす)ことと、自由にさせる(危険に対して無防備である)ことは別のこと」といいます。安全な環境でのびのび育てるために大切なのは、子どもに過剰な恐怖心を植えつけないことと、子どもに身を守ることの意味を理解させる、ということ。よく「最近物騒な事件ばかりで心配。怖いから気をつけてね」と何気なく言っていませんか?しかし、それでは子どもの不安を煽るだけだといいます。大事なのは、子どもに「自分の存在がどれほど親にとって大切で、自分が危険な目に遭うことは親にとっても悲しいこと」と気づかせることです。たとえば、「あなたが誰かに傷つけられたり、すぐに探せないような場所に連れて行かれたりしたら、お父さんとお母さんは悲しくてたまらない」と、親の気持ちを伝えて抱きしめてあげるといいでしょう。すると子どもは、自分を守る意識が芽生えて、自分の身体を大切にするようになります。そのうえで、犯罪が起きやすい場所や人との接し方、また子ども同士で遊ぶときとひとりになるときにはどんなことに注意すればいいのか教えてあげましょう。親の見守りに加えて、具体的な対処法を教えることが大切です。具体的な声かけと確認すべきこと防犯の意識は、親子ともに常にもっておくべきです。神奈川県警察ホームページ内では「声をかけられる場所ごとの対応策」が、セコム株式会社が運営する『子どもの安全ブログ』では、「声をかけられる状況ごとの対応策」が数多く紹介されています。どうやら、昔と違い、不審者の手口はかなり変化しているようです。日頃から「こんなときはどうする?」と想定した会話をすることで、親も子どもも安心して過ごすことができるはず。いくつか会話例を挙げてみましょう。「学校からの帰り道、車に乗った知らない人が『お母さんが事故に遭った。一緒についてきて』って言ってきたらどうする?」「知らない人から『○○ちゃんだよね?』と自分の名前を呼ばれたらどうする?」「突然知らない大人から道を聞かれたらどうする?」このように、いつ遭遇してもおかしくない危険な出来事をシミュレーションしてみます。とっさのとき、子どもはつい大人の言うままに流されてしまいがちですが、それが危険であることを認識させなければなりません。「車から声をかけられたらすぐに逃げて。コンビニとかに入ってお店の人に助けを求めるようにしてね」「自分の名前が書かれているものを持ち歩くときは名前を隠すようにしようね。傘や水筒、カバンも見えないところに名前を書くようにしよう」「大人が子どもに道を尋ねることはないよ。本当に困っていそうだったら、近くにいる別の大人に聞いてもらってね」ほとんどのご家庭では、「困っている人には手を差し伸べよう」「誰にでもきちんと挨拶をしよう」と言い聞かせているかと思います。しかし、世の中には子どもを狙った犯罪が多いことも事実です。だからこそ、とっさのときに子ども自身が危険を察知して、自分の身を守れるように教えてあげなければならないのです。親子で確認!子どもがひとりで外出するときの注意点まず子どもに自覚させなければならないのは、「ひとりでいる子どもが狙われる」ということ。通学路や習い事の行き帰りの道は慣れているから安全だと思いがちですが、その油断が気の緩みにつながるので注意が必要です。セキュリティーサービスを提供するALSOKは、そのホームページの中で、「町に潜む危険な場所を、親子で確認し、話し合うことが大切」だと呼びかけています。見通しが悪い、人通りが少ない、密室になる、助けを呼んでも声が聞こえない、などの危険な場所を実際に確認しましょう。また、『犯罪から子どもを守る』の著者である国崎信江氏は、仕方なく危険な場所を通らなければならないときの行動についても、親子で話し合っておくべき、と話しています。そこをどうしてもひとりで歩かなければならないときは、警戒して足早に一気に通り過ぎること、そしてあらかじめ子ども110番の家のような駆け込み場所を決めておくことも忘れないようにしましょう。友だち同士で遊ぶときは、帰る時間、遊ぶ場所、友だちの名前を伝えるのはもちろん、遊ぶ場所を移動するときにも親に連絡することを徹底しましょう。子どもが面倒がったとしても、「お母さんはあなたと離れているときも常に心配しているよ」というメッセージを伝え続けることが大事です。また、持っていることで安心しきってしまうのが「防犯ブザー」。自治体によっては小学校入学時に全児童に配布することもあるようです。使う機会が訪れないのが一番いいことですが、いざというときに最大限に効果を発揮できる使い方をしっかりと確認してから持たせるようにしましょう。まずチェックしたいのが、ちゃんと音が鳴るかどうか。気づいたら電池が切れていた!ということもあるので注意が必要です。国民生活センターによると、「最低でも1ヶ月に一度は家庭で保護者が作動確認を行ない、電池の点検と交換も定期的に行ないましょう」とのこと。子どもには、乱暴な扱いをして強い衝撃を与えてしまうと壊れてしまうことを言い聞かせましょう。また、万が一防犯ブザーを使う状況になったとき、鳴らしてから遠いところへポイっと投げるといいそうです。相手は音を止めようとしてブザーのところへ行くので、その間に逃げることができます。このように、「いざというときどうするか」を親子間でしっかりと話し合うことが、お互いの安心感や信頼感にもつながるのです。お留守番は短時間から慣らしていこう親の留守中に子どもが家の中で危険な目に遭うという事件もよく報道されています。そのため、「うちはまだまだお留守番はさせられないわ」と神経質になっている親御さんも多いのではないでしょうか。しかし、ある程度の年齢になったら、短い時間でもお留守番ができるように練習しておきたいもの。そのためには、「絶対に約束を守ること」を徹底させなければなりません。株式会社CHINTAIホームページには、いつもの留守番ルールにくわえて、「イレギュラーな事態を想定した特別ルールを決めておくべき」とあります。親子で決めたルールは、何度もシミュレーションをして安全確認を徹底しましょう。■ピンポンや電話には出ない「近所の人だったら?」「宅急便だったら?」「緊急の電話だったら?」という例外を設けたい気持ちにもなりますが、昨今の物騒な社会状況を鑑みて、基本的には対応しないように言い聞かせるべきです。外出先から子どもに連絡を取りたい場合や、子どもからどうしても親に連絡したい場合は、固定電話のナンバーディスプレイで親の携帯番号を確認できるようにしたり、子ども用の携帯電話を持たせたりして対応するようにしましょう。■家の中の危険を一緒に確認するつい見過ごしがちですが、家の中にも危険な箇所はあります。普段は親が注意して遠ざけているものや、子どもの目に入らないように気をつけているものなどはありませんか?包丁やカッターナイフ、ライターなど、絶対に触らないように言い聞かせましょう。また、念のためガスコンロのロックをかけておくと安心です。***いくら子どもの安全を守るためでも、親が四六時中ぴったりとくっついているわけにはいきません。子ども自身が自分の身を守るには、防犯の知識をつけること、そして『自分を大切に思うこと』が何よりも重要です。自分がどれほどかけがえのない存在か、また、自分に何かあったら大切な人たちが悲しんでしまう、と認識させましょう。(参考)危機管理教育研究所|家庭での指導|狙われにくい子どもにするためにウーマンエキサイト|小学1年生初めてのひとり行動…子どもの危機管理は大丈夫?独立行政法人 国民生活センター|防犯ブザーの電池切れや故障に注意!ーいざという時のために家庭で点検をーAll About|一人でお留守番は何歳から?安全対策やお留守番ルール子どもの安全ブログ|子どもを誘う悪質な「声かけ」にだまされないで!子どもの安全ブログ|もしかして不審者!?悪質な「声かけ」をどう見わけるか子どもの安全ブログ|再確認!「子供が出かけるときの約束」について神奈川県警察|子どもを犯罪から守るために危機管理教育研究所|家庭での指導CHINTAI情報局|子供だけで初めてのお留守番! 事前に考えておきたい留守番対策まとめ
2019年08月02日9月4日の台風21号と、9月6日の北海道地震で多くの家が停電と断水に見舞われた。いまだ多くの人が不自由な生活を強いられている。私たちの生活を支える電気と水道。これが止まってしまった場合、何が役立ち、どう生活すればいいのか。夫と高校生の息子の3人暮らし、××県に住む秋子さん一家をモデルに考えてみよう――。9月◯日20時24分、最大震度6強の地震が××県を襲った。就寝の準備をしていたとき、大きな揺れに驚かされた秋子さん。停電となり真っ暗な中、安全確認をする。自宅は津波や土砂崩れの心配のない立地で、一見大きな損傷もない。夜間の避難は危険と見て、自宅で過ごす決意をする。「水が出ない」。息子にそう言われて、初めて断水に気付く。多少の飲料の準備はあるが、どれだけ持つのか、判断がつかない。危機管理教育研究所代表で、危機管理アドバイザーの国崎信江さんはこう語る。「人は1日に飲み水は約2リットルが必要です。そのほか調理やトイレの水などの生活用水が5~6リットルほど。飲み水は減らしづらいですが、生活水は工夫次第で節約できる。歯磨きは液体歯磨きで、体を拭くのはウエットタオルにする。また、トイレも、ポリ袋と新聞紙を使えば水なしですみます。汚物は台所用漂白剤で消臭除菌したあと、密閉すれば、ゴミとして出せます」翌日、携帯電話で情報を集めようとしたが、充電が心もとない。ラジオも、だいぶ前に壊れたきり、買いなおしていなかった……。高齢者などへの防災指導に取り組んでいる静岡県立大学短期大学部の江原勝幸准教授は次のように語る。「ラジオとライトが付いていて、携帯も充電できる手回し発電機があります。災害時は情報が命綱。最低限のものは備えてください」近くの小学校に給水車が来ているという情報が入り、家族総出で水をもらいにいく。だが、適当な容器が見当たらない。「ポリ袋は二重にすればポリタンク代わりに使えます。持ち運びにくくなるので、水を入れすぎないのがコツです」(江原准教授)水の確保はできたが、いつ復旧するか不明だ。ご飯はどうしよう。いちおうカップめんは買い置きしてあるが……。「ラーメンなどは大量にお湯を使うので、よくない。災害時はできるだけ水や燃料は節約しなければいけないので、そうめんや、早ゆでのパスタがおすすめです。大量に作り置きして、オイルなどを絡ませれば、時間がたっても固まらずに食べられます」(国崎さん)もちろん非常食の備蓄も大切だ。現在、各メーカーから水なしで食べられて、長期間保存できる非常食が発売されている。以前のものよりおいしくなっている。「いつか来ると思っていても、実際に被災してから『しまった!あれがあれば』と後悔する人が驚くほど多いのです」(江原准教授)国崎さんはこう話す。「わが家では一定時間、電気や水道などのライフラインを止めて生活する、“おうちでキャンプ”を定期的に行っています。そうすると、何が困るのか、見えてくる。ぜひ夏場と冬場の年2回、挑戦してみてください」
2018年09月20日9月4日の台風21号と、9月6日の北海道地震で多くの家が停電と断水に見舞われた。いまだ多くの人が不自由な生活を強いられている。私たちの生活を支える電気と水道。これが止まってしまった場合、何が役立ち、どう生活すればいいのか。夫と高校生の息子の3人暮らし、××県に住む秋子さん一家をモデルに考えてみよう――。9月◯日20時24分、最大震度6強の地震が××県を襲った。就寝の準備をしていたとき、大きな揺れに驚かされた秋子さん。停電となり真っ暗な中、安全確認をする。こういうときのために準備しておいた懐中電灯を取り出すが……。危機管理教育研究所代表で、危機管理アドバイザーの国崎信江さんはこう語る。「家を真っ暗にして、懐中電灯を使って生活をしてみてください。片手がふさがると、とても不便なことに気付くはずです。ヘッドライトや首かけライトなど、両手の空くものを使いましょう」確かにモノを棚から取り出したり、運んだりするたびに、懐中電灯を置いたり、立てかけなければならないので、非常に不便だ。自宅は津波や土砂崩れの心配のない立地で、一見大きな損傷もない。夜間の避難は危険と見て、自宅で過ごす決意をする。だが、ここで懐中電灯の電池が切れた。急いでろうそくに火をともすが……。「震災時は余震があるので、できるだけ火を使わないほうがいい。こういうときに役に立つのが、電池式のライトです。100円ショップでも売っているタッチライトを押入れの中などに置いている人も多いのでは?」(国崎さん・以下同)「水が出ない」。息子にそう言われて、初めて断水に気付く。多少の飲料の準備はあるが、どれだけ持つのか、判断がつかない。「人は1日に飲み水は約2リットルが必要です。そのほか調理やトイレの水などの生活用水が5~6リットルほど。飲み水は減らしづらいですが、生活水は工夫次第で節約できる。歯磨きは液体歯磨きで、体を拭くのはウエットタオルにする。また、トイレも、ポリ袋と新聞紙を使えば水なしですみます。汚物は台所用漂白剤で消臭除菌したあと、密閉すれば、ゴミとして出せます」翌朝、朝食をとる。だが、断水中なので、皿は洗えない。「お皿にラップを敷き、そこに料理を置く。食後はラップを外して捨てれば、お皿を汚しません。ほかにも傷を負ったときの包帯や三角巾など、ラップはさまざまな用途に使えます」電気と水道が止まっても、知恵と準備で生き延びよう!
2018年09月20日編集部:学研キッズネット編集部9月1日は防災の日。年に一度、防災用品を見直そう!と、危機管理教育研究所の国崎信江さんを訪ねたところ、あれれ……?防災に対するわたしの心構えは、ちょっとずれていたようです。お話を聞いた危機管理教育研究所理事長国崎信江さん「防災」を習慣化しよう!――防災のために何をしたらよいか、と考えると、何から手をつけたらよいのか、わからなくなってしまうんです。何か心構えのようなものはありますか。国崎:心構えと言いますか……。わたしがよく申し上げるのは、生活の中で防災するのが当たり前、という意識を持ってほしい、ということです。家事をやったり、健康のために何かをしたりするのと同じように防災も習慣化してほしいです。健康的な生活をしなければ病気になってしまうように、防災をしていなければ、災害が起きたときに被害を受けてしまうことになります。――なるほど!では、防災を習慣として位置付けるのに大切なことは何なのでしょうか。国崎:家の中でいえば、まず家具の配置の見直し。寝ている場所に覆いかぶさってくる配置を避けるのはもちろんのこと、ドアの付近に家具を置かないなど避難動線上にものを置かない。避難の妨げにならないよう、中身の飛び出し防止対策として引き出しにはロックをかける。子どもに部屋の片付けを促すときも、今、地震が来たらどうする?とイメージさせて整理整頓が防災につながることを意識させます。我が家ではお小遣いでガラス製品や陶器を買うのも禁止です。必要最低限の食器は使うものの、装飾品としての割れ物は置いていません。中身の飛び出しを防ぐため、本棚の書籍も電子書籍化するなど極力データでの保存に努めています。地震だけでなく大切な本が火事で焼けてしまって読めなくなる、というのも嫌ですしね。家具の固定は全てに必要ですが、優先順位として、たとえば子ども部屋やリビングやダイニングなど家族が集う場所、キッチンなどのよく使う場所から「安全な場所」にしておくという工夫も大切です。大切なのは、知識とイメージ国崎:防災について「わからない」という方は多いです。ただ、予備知識を知ったうえでの「わからない」なのか、知らないうえでの「わからない」なのかでは、「わからない」の質がかなりちがってきますよね。だから、人生において、防災の本を少なくとも3冊、できればジャンルの異なる本を選んで読むことを心がけてください、とよく言うんです。わが家には仕事上、防災関連の本がたくさんあり、子ども向けの本も多く出版していますから、子どもは自然と手にとって読むようになりました。それを学校にも持っていったりして、知識を友だち同士で共有しているのはよいことと思っています。この3冊はとくに、子どもが何度も繰り返し読んでいました。国崎さんのお子さんが何度も読んでいたという3冊。左から『ぼくの街に地震がきた』(ポプラ社)、『ドラえもんの 地震はなぜ起こる どう身を守る』(小学館)、『大地震サバイバル きみならどうする?』(学研プラス)保護者向けのおすすめの本も教えてもらった。左、『ママのための防災ハンドブック』(学研パブリッシング)、『震度7から家族を守る家』(潮出版社)国崎:防災でとても大切なのは、親子の会話だと思います。子どもには「災害が起きたらお母さんやお父さんと1週間、仕事の関係で最悪1カ月会えなくなるかもしれないよ」と話しています。国内外で起きた災害について食卓で話題にするのはもちろん、ハザードマップ※を広げて、自宅だけではなく自分の行動範囲すべての場所について、徹底的に調べます。そうして「もし地震が起きたときにこの場所にいたら、こっちの方向に逃げたらいい」などとイメージしていきます。大切なのはそこにある情報から被害をイメージしてどう行動するかと考えることを習慣化し、自然にできるようになることです。※ハザードマップ……自然災害による被害の軽減や防災を目的としてつくられた地図。被災想定区域や防災関係施設などが示されている。持ち出し品の見直し!と意気込む前に、そもそも持ち出せないかもしれない!?――では次に、防災のための「持ち出し品」について聞きたいのですが国崎:わたしは今までいくつもの避難所を見てきましたが、大規模な地震災害で持ち出し品のリュックを持って避難してきた方に会ったことがありません。――ええ!?そうなんですか?国崎:避難するために家を飛び出すという状況は「命からがら」ということなんです。そんな状況に置かれたときに、持ち出し用品の入ったリュックを持つ余裕なんてありません。たいていの方が身一つです。ただ、自分のかばんは持ってきましたという方に会うことはあります。ここに2つのかばんがあります。1つはいつもの自分のかばん。もう1つは非常持ち出し用の袋。極限の状態で1つしか持っていけないとなったら、あなたはどちらを持って外に出ますか?――うーん、携帯もお財布も入っているし……、いつものかばんでしょうか。国崎:そういう選択をする方は、ふだんのかばんに、最小限の防災用品を入れておけば安心です。しかも、外出中に被災しても即応できます。中身は、例えば止血パッドといった応急手当てできるもの、ホイッスル、マスク、1回分の携帯トイレ、レインコートなど。レインコートは名刺大のコンパクトなものがあります。雨も寒さもしのげます。子どものかばんには、こんな虎の巻を入れておくのもよい(左がおもて側「災害対応編」、右がうら側「準備編」)。国崎:持ち出し用のかばんをどうするか考えるよりは、いろいろな物を入れられるベストがおすすめです。わが家ではこの防災ベストをハンガーにかけて玄関先に置いてあります。子どもの分は子どもに用意させます。できるだけ軽く、と言っているのですが、どうしてもゲーム類を入れたりして重くなってしまいます(笑)。いくつもポケットがある国崎さんおすすめの防災ベスト(左から大人用ベージュ、子ども用ピンク、子ども用グリーン)。防寒はもちろん、何かが当たったときに体を守るのにも役に立つ。国崎:災害の規模にもよりますが、避難する必要があるのか、在宅避難という形になるのかは、自分の住んでいる土地を知り、建物の耐震基準がどうなっているのかを知ることで判断できます。ハザードマップで自分の住む土地の、噴火、洪水、土砂災害、津波、液状化、地震の危険度等を調べてください。そして次は建物の耐震性を調べ避難の必要性を判断します。都心部では避難所に人が入りきらずあふれることもあることからも、避難ありきではなく自宅で過ごせるように備えをしましょう。在宅避難の食事として非常食を大量買いするのもいいのですが、まずは、水も火も使わず食べられる物がどれだけあるかリスト化してみましょう。卵、とうふ、納豆、ハム、バター、ジャム、チーズ、牛乳のほか、野菜室にあるそのまま食べられる野菜など案外あることに気づくはずです。それからわが家では3種類のフルーツを買い置きして切らさないようにしています。フルーツはおいしくて、水分もとれ、最高の非常食と位置付けていて、普段から子どもも喜んで食べますね。フルーツや野菜はジュースでもおいしいですから、ジュース類やゼリー飲料も箱で買っています。純粋な「飲み水としての水」だけでなく栄養や嗜好を考えて飲み物も買い置きしています。冷凍食品も停電したとしても自然解凍されたらそのまま食べられる食品を意識して取りそろえています。カセットコンロを使えば普段通りの調理もできるので、冷蔵庫にある食材だけで3日分は食べられるという家庭も少なくないと思います。「非常時だから食べ慣れない非常食を食べなくてはならない」のではなくて、「非常時でもいつもの物を食べる」という方へ、考え方をアップデートしてほしいと思います。――生活用水の確保として、地震が起きたらお風呂に水をためる!というのはどうですか?国崎:戸建ての家なら良いでしょうね。でもマンションの場合はどうでしょうか。配管が壊れているかもしれません。そんな中、水を流したら階下に漏れてしまいます。そう考えると水は流せません。簡易トイレの用意やウェットティッシュ、歯みがきシート、手指消毒用のアルコール、水のいらないシャンプーなど、生活用水を排水しないための備えが、より必要になってくると思います。家にいられない!でも行き先は避難所だけとは限らない国崎:我が家でも火災など自宅を出て避難しなければならない状況も想定しています。ですが、やはり避難所の生活というのは精神的につらいものです。特に小さい子どもがいるご家庭では過密な環境で感染症にかかる不安やおむつ替えや授乳など多くの不便が生じ、気が休まることはないでしょう。そこで、移動できる状況であれば避難所以外の生活も視野に入れて情報を集めておきましょう。自宅に戻るのが困難という場合には、「みなし仮設住宅」といわれる民間の賃貸住宅借り上げる支援制度もあります。また被害が広域に及ぶ場合は、震災疎開も選択肢のひとつとして考えておくとよいでしょう。実家、友人宅、行きつけの宿泊先など、疎開するとしたらどのような場所がよいかをイメージして、長期に滞在できる宿泊施設の情報を探しておくことも身を助けます。日本には被災した人たちを守る法律や制度がありますが、知らなければ損をすることもあります。「防災」ということを考えるとき、防災用品をどうしよう、持ち出しグッズをどうしようなどと考えるだけでなく、被災生活や生活再建まで考えて準備をしておきましょう。「土地を知り、建物を知り、制度を知る。そのうえで手立てを考える。被災生活や生活再建まで考えて防災対策をたてるのは子どもをもつ親の責任なのではないでしょうか。」と国崎さんバラバラになった家族が再会するコツは、場所と時間とメッセージ――最後に、家族が別々の場所で被災したときにうまく再会するコツを教えてください。国崎:家ではなく避難所で落ち合う場合は、どの施設のどこで会うかを具体的に決めておくといいですね。たとえば、〇〇小学校の体育館の入り口、といったように。時間も〇時と〇時、あるいは毎時00という決め方でもよいので決めておきましょう。待つ時間は20分。それ以上は待たない。いなければその次の待ち合わせ時間にまた来る、とか。多くの人が一度は家に帰ると思いますので、第三者に知られないような場所に「〇〇にいます」というようなメッセージを残しておくのもよいでしょう。大っぴらに書いたら「ここの家には誰もいないんだな」と知られてしまいますからね。――具体的にイメージするのが大切なんですね。今日はありがとうございました。防災のことを考えよう!と思っても、何から手をつけたらよいのか優先順位がわからずあたふたしていたわたし。ひとまず「土地と建物について調べてから対策を立てよう」と、住んでいる土地の「地震ハザードマップ」を子どもたちと確認しました。わたしの手元にある地図には震度予測マップ、液状化危険度マップ、建物被害予測マップが載っていました。それによると、我が家のある場所は、液状化の危険はあるものの自宅の建物被害は少ないよう。ただし行動範囲内に被害率が少し高い建物があることを確認。地震発生時にそこいたときは離れた方がいいね、などと子どもたちと話し合いました。保護者が情報をすべて握って子どもたちに指図しなくちゃと気負うのではなく、家族みんなで考え、話し合っていけばいい、そう意識を変えることで子どもたちが頼もしく見え、同時にわたしの進むべき方向性も見えて来る思いがしました。次は家を安全な場所にしていきたいと思います。国崎信江さんプロフィール国崎信江(くにざきのぶえ)危機管理教育研究所 理事長危機管理アドバイザー女性や生活者の視点で20年防災を研究し、かつ国内・海外の被災地で支援活動してきた経験から独自の視点で防災対策を提唱している。また、防犯や生活上の事故など生活に潜む危険から身を守る方法など実践的な危機管理対策を提唱している。文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員会」、気象庁「緊急地震速報評価・改善検討会」、東京都「震災復興検討会議」、国や自治体の防災関連の委員など、多くの組織の委員を歴任しているほか、講演活動を中心にテレビや新聞などのメディアに積極的な危機管理の情報発信を行なっている。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年08月31日災害大国・日本。地震や洪水、噴火、崖崩れなどの災害が毎日のように各地で起きています。もはや私たちは時代に合わせてサバイバーとして生きなければいけないのかも知れません。『決定版 巨大地震から子どもを守る50の方法』(ブロンズ新社)などの著者であり、危機管理アドバイザーとして活動している国崎信江さんにアドバイスを伺いました。災害時に働く危険な心理とは「実際に身近に災害が起きたとき、誰が見ても危険な状態なのに避難しない人を見て不思議に思ったことはありませんか? これは災害時に特別に働くといわれているある心理状態が原因といわれているんですよ」と国崎さん。主なものを3つ教えてもらいました。①「これぐらい大丈夫」正常性バイアスバイアスとは「先入観」のことをいいます。人は予期せぬ出来事にあったとき、自分を落ち着かせるために事態を過小評価する心理が働くのだそうです。この心理のせいで逃げ遅れた人が多数いるといわれています。②「お隣さんも避難してないし…」集団同調性バイアスあの人が大丈夫だから自分も大丈夫だろうという集団心理のことです。③「なぜか自分は不死身と思う」楽観バイアス災害が起きているにもかかわらず、なぜか楽観的な考えに陥ってしまう心理のことです。これは何となくわかるような気がします! 逃げ遅れには理由があったのですね。大切な家族を守るためには「災害を大げさに捉えて丁度いい」「まわりを見ずにとにかく早めに避難する」と頭に入れておくといいのかも知れません。入れておきたい、子どもを守るアプリ3選を紹介災害情報がリアルタイムで分かる便利なスマホアプリを教えてもらいました。ぜひ活用してみてくださいね。①全国避難所ガイド最寄りの避難所を案内してくれます。②雨ですかい?現在地の雨量と降るタイミングを案内してくれます。③My SOS緊急時、救急車が到着するまでにやっておくべき処置をサポートしてくれます。最後に国崎さんよりアドバイスです。「避難時には、常備した防災袋を準備していても、いつものバッグを選ぶ人も多いです。それはお財布や携帯など貴重品が入っているからです。とっさにいつものバッグを選ぶことを考えて、いつものバッグにも最低限の防災グッズを入れておくことをお勧めします。さらに、地域のハザードマップなどをチェックしたり、防災グッズを定期的に点検したりするなど、日頃の心がけが家族を守ると心得て過ごしたいものです」【参考】危機管理教育研究所PHOTO/Fotolia
2018年08月30日私たちが小さい頃は、地震や津波なんて遠い地の出来事だと感じている空気が、どこかにありました。ここ数年の間に大きな災害が相次ぎ、防災意識も以前よりは高まっているように感じますが、実際に家族間で防災情報を共有できているのは、3 人に 1 人しかいないという調査結果が出ているそうです。■子どもや孫を守りたい! それなのに行動がともなっていない現実防災に対する意識調査を行ったのは、大和ハウス工業。新築・戸建住宅の購入を検討している20代から50代の男女1,035 名にアンケート調査 「2017年度防災意識調査」 をしたところ、災害が起きた時、真っ先に子どもや孫の心配をすると答えた人が41.8%と半数近いのに、実際に避難場所やルート、連絡手段の情報共有をしていない人の割合が34.5%もあったそうです。また、家族で自宅にいる場合の避難や連絡の方法について共有しているのは53.0%と半数を超えますが、外出先で家族がバラバラの時となると、45.6%にまで下がっています。1人1台スマホを持っている現代、何かあってもスマホで連絡すれば大丈夫と思いがちですが、災害時にスマホが使えるとは限りません。自分が使えても、家族が使えない場合だって考えられます。■ちょっとした工夫で格段に上がる! 災害時、家族が再会できる確率「防災について家族で話し合えと言われても、何を話し合えばいいのかわからない、という理由も大きいのではないでしょうか」と語るのは、危機管理教育研究所代表 危機管理アドバイザーの国崎信江(くにざきのぶえ)さん。「防災について家族で共有すべき情報とは、被災した場合を想定し、できるだけ具体的に、小学校集合ではなく、小学校の校庭の鉄棒の横というように、細かく取り決めておくことが大切です。わが家では、集合時間を1日2回、待ち時間も20分とし、会えなければ次の時間に集合するようにしています。 寒い中で長時間待ち続けたり、早く向かわなければと無理をすることで、事故につながる危険も生じます」確かに、避難場所を小学校に決めて実際に集合できたとしても、同じように被災した人が大勢いるわけですから、家族となかなか会えない可能性も考えられます。 ■わが家オリジナルの防災マニュアルを作ろう災害時に必要な情報は、家族構成や立地条件など各家庭で異なります。そのため、国崎さんは「わが家の防災マニュアル」を作ることをすすめています。「家族の連絡方法や待ち合わせ場所・目印、自宅から避難する際に誰が何を持ち出すかなど具体的に書き込み、家族全員で所持しましょう」(国崎さん)一から防災マニュアルを作るのは大変ですが、国崎さんが代表を務める 危機管理教育研究所ホームページ で、 ひな形 が提供されています。曜日別の家族の行動まで書く欄がありますが、これにもきちんと理由があるそうです。「お父さんは会社、子どもは学校と思いがちですが、曜日や時間でいる場所は変わります。毎朝、今日は何時頃どうしているか、家族で共有する習慣を身につけるのも、家族の防災コミュニケーションに役立ちます」(国崎さん)直面するかわからない災害のために、防災マニュアルを作るのは正直、少し面倒な作業だと感じるでしょう。しかし、このまま何もしないで災害にあったとしたら、「あの時ちゃんと情報共有していれば…」と後悔することは、目に見えています。子どもや家族、そして自分のために、ここは一度、家族会議で避難情報を共有しておきたいものです。 ・大和ハウス工業
2017年11月10日ディノスは8月27日に、新たな視点で開発された自宅待機用防災セット 「10days+(テンデイズプラス)」の先行販売を、ディノスオンラインショップで開始する。同商品は大規模災害の発生で電気・水道・ガスなどがストップした時に、支援物資が届くまでに必要と言われる“10日間の自宅待機”を想定したセット。10日間分の明かり、10日間以上連続で使用できるFM/AMラジオ、携帯充電器、リチウム乾電池など、本当に役立つ10点を厳選した。危機管理アドバイザーで、危機管理教育研究所・代表の国崎信江さんのアドバイスを参考に企画。トイレや体の衛生など、メンタル面での安心感も大切にしている。バッグは前向きな気持ちで防災に取り組めるおしゃれなデザイン。必要なアイテムを各自で追加できる大きめのサイズも魅力だという。カラーはピンク、イエロー、ブルー、ブラック。おすすめする追加アイテムリスト付きで、2万4,800円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日