くらし情報『菅首相の号令で始まる「地方銀行」再編時代に生き残る条件』

菅首相の号令で始まる「地方銀行」再編時代に生き残る条件

も進出してきた。東和銀行は、収益力のあるいまのうちに、今後を考えて提携に踏み切ったのだと思われます」

“生き残る地銀”の特徴はなんだろうか。

「首都圏や関西圏、中京圏、北海道なら札幌、東北は宮城県、九州は福岡県、西日本では広島県など、大都市を有する地域の地銀はやはり強いですね。経営状態がよい地銀のトップはスルガ銀行です。’18年に不正融資事件が発覚しましたが、全国の不動産融資を対象にするビジネスモデルが確立されているため、すぐに業績が悪化することはないかと思われます」

スルガ銀行以外は横浜銀行、千葉銀行と「都心に近く商圏も大きい」地銀が。

「山陰合同銀行(島根県)は「地域の圧倒的ナンバーワン」を目指していますが、この『同地域1位』という立ち位置が守れれば、高収益となる傾向があります。また、阿波銀行(徳島県)は近接する岡山県や関西圏、首都圏にも進出し、顧客との関係をつくってきました」

逆に「地域密着」を貫いて好成績なのが佐賀共栄銀行だ。

「昔なじみの顧客に、ひたすら頭を下げて、『安い金利ではお貸しできませんが、最後までお付き合いします』という営業スタイルで、地元の信頼を得てきました」

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