くらし情報『令和流・老後資金の考え方「WPP」で疲弊する前に見直しを』

2020年12月31日 11:17

令和流・老後資金の考え方「WPP」で疲弊する前に見直しを

【2】公的な終身保険を増額して受け取る Public pension:公的年金

長く働くことで、年金の受給開始を遅らせることもWPPの重要な考えだ。

「公的年金には“繰下げ支給”制度があり、通常65歳の支給開始時期を先延ばすことで、受給金額を終身で増やすことができます」

増加額は毎月0.7%。現在の繰り下げは70歳までで最大42%増だが、2022年4月からは、75歳まで繰下げ可能となり最大84%の増額となる。令和2年の国民年金(老齢基礎年金(満額))78万1,692円を基準とすると、70歳まで繰り下げれば受取額は年111万3円となり、75歳までくり下げれば143万8,313円となる。ただし、75歳まで繰下げをした場合、収入が増えることによる社会保険料の負担が増えることもあるため、その点には注意が必要だ。

「早く死んでしまったら損をする、と感じた人は、困窮しながら長生きするのとどちらが良いかを考えてみてほしいです」

また、少なくとも今の中高年は年金をもらえないということはないと寺門先生。ねんきん定期便は必ず開封し、見込額を確認したい。

【3】お金に余裕を持ちたいなら必須 Private pension:個人での貯蓄・投資などの備え

年金の受給を先延ばしにするために活用したり、年金では不足する額を埋めるのが個人年金・自助努力だ。

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