“妻のトリセツ”作者に離婚考えさせた子育てに対する温度差
と頼んだ黒川さん。しかし夫は「今日から3日間は、クライアントとのブレストがあるから無理」と歩み寄ってくれなかったという。
「ところが、その3日目に夫が発熱。すると“クライアントとのブレストがある”はずなのに、平気で会社を休むんです。私は自分が38度の熱でも休まないけど、息子のためなら休む。夫は、息子のためには休まないのに、自分が37度を超えたら休む。その意識の違いに愕然としました」
家事全般を、黒川さんにまかせきりだったことにも不満がたまった。最も腹が立つのは、手伝ってくれない家事に関して、欠点だけは的確に指摘してくることだ。
「一生懸命やったそうじを褒めてくれることはないのに『排水口が汚ない』と指摘はする。“私に文句を言うヒマがあるなら、パイプスルーを流してよ”ってーー。かつては同僚だった夫。仕事のミスを指摘するクールな姿にホレたはずなのに、夫婦になるとそこがとってもムカつく」
忙しくて夕飯の品目が少なくなってしまったときに『おかずこれだけ?』と聞かれたときも、自分の至らなさを指摘されているようで腹が立った。
今なら、男性脳はスペックを確認したがるので、言葉の真意は“ご飯の配分を計算するための確認作業”と受け流せるが、当時は嫌みにしか聞こえない。