くらし情報『医師語るコロナ後遺症 高齢者より中高年の再入院比率が高い訳』

2021年2月3日 11:00

医師語るコロナ後遺症 高齢者より中高年の再入院比率が高い訳

この比率に関しては日本でもあまり変わらない可能性があります」

■中高年の再入院、死亡リスクが高くなる理由

また、論文ではAとBのグループを70歳以上と未満に分けて分析しているが、そこには衝撃の事実が……。

「退院後に再入院や死亡など何らかの障害が起こるリスク自体は70歳以上のグループが高かったです。ただ、再入院や死亡した69歳以下のグループでは、70歳以上と比較して新型コロナ感染者の比率が高かったんです。調査対象の平均年齢が65歳というのを見る限り、若者というよりは、中高年なのではないでしょうか」

英論文で明らかになった、高齢者より高い中高年の再入院リスク。その原因について、筋野院長はこう分析する。

「おそらく69歳以下といっても40歳以上や50?60代がメインだと思います。70歳以上の人は新型コロナ感染の有無にかかわらず、若い世代と比べて死亡率が上がります。もともと死亡リスクの高い高齢者よりも、感染していなければ元気でいられた中高年世代のほうが新型コロナによって相対的にリスクが高まるということだと思います」

回復後も油断できないコロナ後遺症の脅威。
果たして、防ぐ方法はあるのだろうか。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.