定年後のお金の不安を解消するためにやるべき「お金の三分法」
そこで、定年前の「お金」の準備について大江さんが解説してくれた。
■やるべきこと
【「加給年金」「振替加算」など受け取れる年金を忘れず確認】
「ねんきん定期便」に載っていない「加給年金」を忘れないように。
「加給年金は、夫が20年以上、厚生年金や共済年金保険料を納めていることが受け取るための条件。65歳に到達したとき、妻が65歳未満であれば22万4,900円もらうことができます。妻が65歳になったら『振替加算』として、妻の年金にプラスされます」
【保険について細かく点検しておく】
夫の死後、家族が生活に困らないように生命保険に加入している人もいるが、子どもが独立していれば不要な場合も。
「一定の貯蓄があれば、生命保険や医療保険は必要ありません。ただし、すべての保険が不要というわけではなく、自動車保険、火災保険や地震保険など、“蓄えや公的保障ではまかなうことのできないリスク”に対する備えはしておきましょう」
【住宅ローンは、定年後も働くことを考慮して返済する】
退職時に住宅ローンが残っていると、退職金で一括返済したくなる。
「1,000万円以上の残債を退職金で返済してしまうと、『一時出費』のためのお金が足りなくなることがあります。