くらし情報『元患者がスタート!がん克服後の孤独を救うNY発フィットネス』

2021年5月17日 11:00

元患者がスタート!がん克服後の孤独を救うNY発フィットネス

「表情研究家」としてメディアにも登場し、08年には著書も出版した広瀬さん

「表情研究家」としてメディアにも登場し、08年には著書も出版した広瀬さん



家族にも誰にも相談できる相手がいない。親しかった人から連絡が来なくなる……。がんを生きぬいた後も、リハビリも満足にできず、孤独を抱えるがん経験者は実は多いのだ。

がん患者やがんサバイバー(がん経験者)のためのリハビリや運動、健康管理などを学べる一般社団法人・キャンサーフィットネスの代表理事広瀬眞奈美さん(58)もそうだった。だが今は、NY発のがん患者向けフィットネスの指導をすることで、同じ悩みを持ったがん経験者に笑顔と希望の輪を広げている。

「私は、術前はステージ2の診断でしたが、手術後、リンパ節の生検で転移がわかり、ステージ3の状態でした。全部、取ったと言われましたが、いろいろ考えちゃって」

乳がんで乳房を切除した胸は、入院中に鏡で見たが、そのショックよりも、術後の痛みとまひがいつ消えるのかで頭はいっぱいだった。

「ステージ3と聞いて、どん底に落ち込んでいたので、胸を見てもことさら大きなショックはないけれど、人には話せないし、主人も息子も男性ですから、話せなくて。
そこで第一の孤独があったんです。がん研の窓ガラス越しに外の世界を眺めると『私はもうこっち側の人間で、向こう側には戻れない』という気分でした」

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