2021年5月24日 11:00
虫大好き篠原かをり「ふしぎ発見」ジャングルロケも「大満足」
それまでげっ歯類はぱっとしない生きものだと思っていたけど、いかに素晴らしいかわかったんです」
愛嬌たっぷりのドブネズミは、一般的には犬や猫のように愛されず、虫同様に、ヒトから嫌われがちだ。
「でも、虫や生きものの魅力を知らず嫌ってばかりでは、ヒトにとって、もったいないこと。この地球は『虫の惑星』と言われるほど、虫は圧倒的なマジョリティ。少しでもその素晴らしさを伝えたいって考えるようになったんです」
その一つの手段であり、夢であったのが、本の出版だった。
「私の人生の転機は、大学2年のときの、出版甲子園というイベント。自分の出したい本の企画をコンペに出せば、出版のチャンスを得られるって応募したんです」
テーマは、昆虫を擬人化して、いかにヒトと近いのかを伝えるというものだ。
たとえばオドリバエはだまし合うことで知られる昆虫だという。「オスがメスに贈り物をして交尾が成立するんですが、贈り物の大きさが一定以上でないと相手にされません。
だからオスは大きな虫の死骸を持ってくるんですが、姑息なオスは大きな糸の塊で中身のない贈り物を持ってきてだましたりする。高級ブランド品の紙袋で、安いプレゼントを贈るようなものです」