2021年6月21日 11:00
49歳で待望のわが子誕生 小松みゆき語った高齢不妊治療のリアル
「そろそろミルクかな」
都内のホテルの一室。泣きだした赤ん坊にパパが駆け寄り、ベビーカーごとゆっくり前後に揺するが、泣きやまない。そこへ、
「チビちゃん!どうしたの。ママはここにいるからね」
隣室で取材のためのメークの最中だったママからの声が届いた途端、ピタッと泣き声はやみ、とびきりの笑顔に。
ママの小松みゆきさん(50)は90年代にグラビアで人気を博し、その後は女優として活動を続けるなか、40代初めから不妊治療をスタート。今年2月に念願の長女を産んだときには、超高齢出産ギリギリの49歳8カ月だった。
ブログやSNSなどを通じて、自身の不妊治療の体験を発信し続けてきたが、出産後は多くの祝福コメントが寄せられると同時に、社会的なニュースにもなった。高度不妊治療を7年間、顕微授精14回、転院7回、総額1,000万円という不妊治療の長い苦難の道のりを経て、小松さんにはどうしても伝えたいことがある。
「最初に訪れたのは、産婦人科がメインの町のお医者さん。私一人で行き、女性ホルモンの値を検査したりです。その後、主人のほうも精子の状態を調べました。結果は、夫婦共に“問題なし”。つまりは、私が高齢であることが主な原因とわかるんです」