2021年7月18日 11:00
三浦春馬さん一周忌「本当に求めていたのは、親だったと……」
「スタッフから春馬の訃報を聞いて、『嘘だろ!?』と。直後から怒濤のような取材攻勢で、悲しむヒマもなくて。ただただ、無理にでも春馬に『茨城に帰ってこい』と言っていれば、と思うんです」
5歳のころから三浦さんを知る加藤さんは昨年5月、つまり亡くなる2カ月前に、スタジオの仲間を介し、近いうちに会う約束をしていた。
「もう春馬も30歳だし、ようやく大人の話ができると楽しみにしていたんです。そろそろ電話があるかな、どこでご飯を食べようかと。私がアミューズさんに送り出した気持ち……もしかしたら春馬には“社長(加藤さん)に距離を置かれた”という誤解があったかもしれない。だから、ちゃんと気持ちを伝えたかったんです」
しかし、あの日、自宅リビングのテレビで目にしたのは“息子”の逝去を告げるニュースだった。静かに眠る三浦さんと対面したのは、死の2日後。
「内密にされていたからか、平服でと言われましたし、場所も斎場ではなく、貸しビルのようなところの一室でした」
30分ほど、2人だけの時間をもらえた。が、棺に入れられていたため、いつものようにハグできない。それでも棺に手を差し伸べ、抱き寄せた。
「『ばか、なんで!?なんで!?』……夢を見ているようでした。