くらし情報『ALSのニャンちゅう声優 声と引き換えの人工呼吸器は「しない」』

2021年8月30日 11:00

ALSのニャンちゅう声優 声と引き換えの人工呼吸器は「しない」

人工呼吸器を選択すれば、ほとんどが声を失うことになるが、一定期間、長く生きられることが期待できる。若い人、子供が小さい患者は選択するケースが多い。一方、気管切開、人工呼吸器を選択しない場合、近い将来の死を意味することになる。

「どちらを選択するか、まだ決めていません。でも、ボクとしては、生死を選択するつもりはないんです。“どう生きるか”の選択です」

声の仕事をしてきて、多くの人とつながり、社会とつながってこられた。信頼できる友人は『口から生まれた口太郎なんだから(人工呼吸器は)つけなくてもいいんじゃないか』とアドバイスしてくれた。だが一方で、あらかじめ録音した声を機械がつなぎ合わせ、意思を伝える技術が発達している。


「テクノロジーがより進化して“しゃべれる”のであれば、まだ生きたいって思い、人工呼吸器をつけるかもしれません」

津久井さんの中で、日々、考えは揺れているが─。

「じつはALSを発症する3年前に弟をスキルス性胃がんで、2年前、ALSの検査入院中に母親を亡くしているんです。胃ろうで命をながらえることを拒否すると言っていた弟は、その選択を迫られる間もなく、診断からわずか7カ月半で亡くなりました。

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