くらし情報『教師の性暴力を母に告白し叱られ…28年苦しみ実名で戦った被害者』

2021年9月13日 11:00

教師の性暴力を母に告白し叱られ…28年苦しみ実名で戦った被害者

が成立。この新法により、懲戒免職となった教職員が処分歴を隠して再び教壇に立つことなどが極めて困難となった。

石田さんが、彼女の尊厳をかけて「実名・顔出し」で取り組んだ教師らを訴えた裁判は、この新法成立に大きく寄与したとされる。自らのPTSD(心的外傷後ストレス障害)や時効の壁との闘いを経て、現在は性暴力に関する講演や執筆も精力的に行っている。

「15歳までは、どこの学校にもいる、絵の好きな普通の女の子でした」

魂の回復までの、四半世紀に及ぶ長い道のりを語り始めた。

■「実は好きだったんだ」教師に無理やりキスをされ、頭が真っ白になって……

「77年、札幌市の生まれです。両親はいわゆる団塊の世代で、父は公務員、母は専業主婦でした。加害者の教員は、私が中3のときに、通っていた公立中学に赴任してきました。
担当は美術で、当時28歳で独身でした。中3の卒業式の前日に、その教員から突然、『チケットがあるんだ』と、美術館に誘われました。私は美術科のある高校を目指していて、絵の指導を受けていました。お世話になった先生の誘いを断れずに美術館へ行き、そこで私は急におなかが痛くなるんです」

その教師Aは、体を休ませるためと言って石田さんを一人暮らしの自宅に車で連れ帰った。

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