小麦製品、魚介類も…「秋冬に値上げラッシュ懸念」危ない食品リスト
「8月には主要メーカーの食用油は、1キロあたり50円値上げしています。これは今年3回目の値上げで、合計110円も値段が上がったことになります。さらに9月には、大手2社がパスタを2.5~4.8%値上げ。ほかにも、長雨の影響を受けた野菜をはじめ、肉や魚などの生鮮食品も軒並み“値上がり”しています」
そう解説してくれたのは、経済評論家の加谷珪一さんだ。日ごろ立ち寄るスーパーの店頭でも“値上げ”を痛感している人も多いのではないか。
「一連の食品値上げの背景には、『世界的な原材料の価格高騰』、『天候不順による不作』、『漁獲量の減少』の3つがあります。これら要素のすべては地球温暖化による影響と考えられ、今後も食料品の“値上がり”傾向は、年単位で続くでしょう」(加谷さん)
食卓を預かるものにとっては、何とも絶望的な話……。だが、あらかじめ何が高くなるのかわかっていれば、事前に買いだめしたり、別の食品で代用することもできる。
それでは“何が、いつ、どれくらい”高くなるのだろうか、加谷さんと、生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんに聞いた。
■小麦、大豆は高騰。米価格は下がっている
「小麦粉や油脂類の価格高騰が食品価格に大きな影響を与えています。