2021年10月4日 11:00
元日本2位の女性サーファーは71歳。還暦で海に戻ってきた理由
■ビッグウェーブに年齢は関係ない。夢にまで見た海に戻ってきた。
それでも60代を迎えるころになると、膝や腰に痛みを覚えるように。そこで笈川さんは、67歳のころから健康維持のため、ずっと踊り続けるため、長男にすすめられたスポーツサイクルに挑戦した。
「最初は転んでばかり。でも、だんだん乗れるようになって楽しくなってきて。すると、どうしても気になるものが出てきちゃって」
じつは、もうその何年も前から、笈川さんはサーフィンの夢ばかり見るようになっていたのだ。
「波に乗ってる夢も見ましたけど、多くはね、あちこち波のある海岸を探したり、沖で波待ちしていたり。
そうそう、昔よく通ったサーフショップに行きたいのに、場所がわからなくなってる夢も。だからね、私、ずっとサーフィンやりたかったんだなって、そう思って」
68歳の夏。偶然、湘南を通りかかった笈川さんは、思い切ってゴッデスのショップに立ち寄った。
「そこで、社長の顔を見たり、並んでる板やウエットスーツを眺めてたら、やっぱり私、また波に乗りたい、そう思ったんです」
鈴木さんはこう言った。
「70歳を過ぎてサーフィンをやってる男性は、僕のほかに何人もいます。