2021年11月3日 18:00
心臓病で旅立った翔平ちゃんの母明かす大谷翔平との“キャッチボール”
「身長は193センチもあります。メジャーリーガーですし、変な言い方ですが、体もゴツゴツしていて、威圧感も受けるのではないかと想像していたのです。でもスーツ姿だったせいもあるかもしれませんが、実物の大谷選手は“優しいお兄さん”という感じで、すごく柔らかな、こちらが安心してしまうような雰囲気だったのです」
ニコニコと笑いながら翔平ちゃんのそばにやってきた大谷選手。
「今日は本当にありがとうございます。この子が翔平です」
「翔平です。同じ名前だねぇ。元気?」
翔平ちゃんのほっぺを指でプクプクとしてくれる姿からも大谷選手の思いやりが伝わってきた。静葉さんを感激させたのは、翔平ちゃんに優しく接してくれたことだけではない。
大谷選手は静葉さんや太志さんに、いろいろな質問を投げかけたのだ。
「ご両親は毎日病院で付き添っていらっしゃるんですか?そうですか、うーん、大変ですね」
“この人は、翔平の病気を理解しようとしてくれている”、大谷選手の真心が静葉さんの胸を打った。静葉さんは意を決してお願いすることにしたという。「よかったら抱っこをしてくれませんか」と――。
「翔平は心臓移植手術が成功したとしても、それで終わりではありません。