くらし情報『93歳の推し活がバズり中!闇市にも浅草にも松潤ほどの男はいない!』

93歳の推し活がバズり中!闇市にも浅草にも松潤ほどの男はいない!

4月6日、浅草の生まれ。

「12人の大家族で、きょうだいは女が3人に男が7人。父は都電の会社で働いてましたが、仕事より趣味やおしゃれが大事という人。その分、母が浅草で辻占(街頭の占い)をしたりしてましたけど、貧乏は変わらなかったわね」

いちばん上の姉とは、ひと回りも年が離れていた。

「小3で千住の借家に引っ越すんだけど、貧乏生活を嫌った長姉は、親戚の芸者の置屋に住み込みで行っちゃった。次の姉も長女の華やかな暮らしぶりに憧れて半玉(芸者見習い)になるんです。

だから、無骨で芸事も嫌いなあたしが家に残って、長女代わりで3歳からご飯炊きでした」

10歳のとき、2番目の弟が原因不明の難病になる。

「百日咳から両手両足が壊死して、すべての指の先を切断しました。
母は41歳で産んだ末の赤ん坊がいたから、弟の入院の世話をはじめ、あたしが一家の大黒柱で働くしかなかった。だから、小学校には通ってません。

それからは、リヤカーを引いての魚売り。のちに退院した弟も手伝ってくれるんだけど、やっぱり疲れて泣くの。元気づけようと荒川の土手でひと休みしながら、当時はやっていた“♪泣くな妹よ”という歌を歌ってあげて。

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