「プロポーズのとき、ペアは決まっていなかった」奇跡のW双子夫婦が初告白
独身時代「農業をやりたい」という夢を持っていた美智子さんが仕切る。
「何を栽培するかは私が決めています。野菜はほとんど買いません」
と言うと、忠義さんと孝晴さんが声をそろえて言う。
「われわれは小作人として手伝うだけ。“婦唱夫随”ですよ」
とまた4人は大笑い。収穫した野菜は朝食時、おのおのの器に山盛りに盛られている。子供たちの家庭にも届ける。
野菜と並行して夫婦2組の健康を支えているのがマラソンだ。
姉妹の故郷で開催される「いびがわマラソン」へは、兄弟で32回連続出場を果たしている。
きっかけは兄弟の体の不調だった。
「結婚して1年くらいのころ、主人たちが2人同時に、つわりみたいな嘔吐の症状に見舞われたの。おかしいと思い検査をしたら、2人ともまったく同じ箇所に十二指腸潰瘍ができていて。主治医の先生からは、『座り仕事が原因なので、運動をしてみては』と勧められました。ウオーキングから始まり、高じて距離が徐々に長くなっていったんです」と喜久子さん。
夫たちから刺激を受けた姉妹もハーフマラソンの大会にときどき参加した。美智子さんは、
「揖斐川は、同じ岐阜出身の高橋尚子さんが『双子ちゃんお帰り』ってゴールで出迎えてくれたこともあって思い出深いね」