「プロポーズのとき、ペアは決まっていなかった」奇跡のW双子夫婦が初告白
と忠義さん。
「それは無理でしょう」と孝晴さんがつぶやく。
あとの3人が破顔する。
「仕事はやれるまでやろう!」
■夫婦を変える必要はない。この組み合わせこそ正解だった、と笑いが絶えない深見さん一家
「お待たせしました『そばとん』2人前、『かけエビフライ』を2人前ですね」
ここは深見家から車で15分ほどの国道沿いにあるファミリーレストラン。ここでも示し合わせたわけではないのだが、兄弟・姉妹に同じメニューが運ばれてくる。
「やはりシンクロですね」
カメラマンが声を掛け、レンズを向けると、4人そろってほほ笑む。
実にシンメトリーなのだが、それにしてもこのボリューム!
「われわれは麺が好きで、どうしても大盛りを頼んでしまうなぁ」
兄弟は、2人前あるメニューをこれまたほぼ同じ速さで平らげてしまう。
帰宅するや、
「運動しなきゃね」
と誰かが言い、着替える。言うまでもなく兄弟・姉妹おそろいのウエアで颯爽と登場してくれた。
寒波が近づく直前の日曜日。暖かな強い日差しが反射し川面がキラキラ輝くなか堤防沿いの道を4人は並んで歩く。通り過ぎる人たちがほぼ確実に驚いて振り返る。そんな表情には4人は慣れっこだ。