「プロポーズのとき、ペアは決まっていなかった」奇跡のW双子夫婦が初告白
「ここから庄内緑地公園あたりまで普通に歩いていっちゃうこともあるの。いつの間にか着いてる」
喜久子さんがこともなげに言うが、地図を見ると5kmほど先だ。
「誰かが必ずしゃべっているから話題が途切れることがないの」と柔らかな笑顔を見せる忠義さん。
さきほど取ったカロリーを寝るまでに消費しようとばかりに、夜半、入浴前には夫婦ペアのダブルスで卓球が繰り広げられた。
かつての子供部屋がいまは卓球ルームとなっている。本格的な卓球台が設置され、忠義さん・美智子さんと孝晴さん・喜久子さんがペアになり、軽快なラリー音が響いている。
ふと思いついて、「ダブルスのペアを変えようと思ったことはないのですか」と問うてみる。喜久子さんが答える。
「みっちゃんは左利き。あとの3人は右利きだから、腕がぶつかっちゃうのね。でもたーちゃん(忠義)は、みっちゃんとぶつからないようにうまくカバーして打ってるから、やはりこのペア同士なのよ」
「必要に迫られて組んだ」(忠義さん)ペア=夫婦ではあったが、この笑いの絶えなさ。結果として、この組み合わせが正解だったという証しに違いない。
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