マツコが絶賛するアップルパイ お店のオーナーの口ぐせは「やってみはったら」
すべからくサッサとやる」
と、ニコッと笑った。
優しい笑顔に生徒たちの緊張が解けていく。アメリカでの生活がすっかり身につき、平野さんの大きなジェスチャーはアメリカ人のようでフレンドリー。はんなりしがちな京都弁もハキハキと早口で、声も大きく口跡もいい。一緒にいるだけで楽しくなってくる。
生徒のほとんどが10年以上通っている。2002年から皆勤賞という人も。通い続ける理由を聞いてみた。
「もちろん、アップルパイが美味しいから」
「それに先生のお話が楽しくて、元気になれるんです」
6人全員が口をそろえた。
「松之助」は、日本にあるアメリカの伝統的焼き菓子店では草分け的存在だ。食品のセレクトショップ・DEAN&DELUCAで2003年からここのパイを販売している。
りんごを煮ないで生のままパイ皮に包み、焼き上げるのが特徴で、サクサクとしたパイの中にジューシーなりんごがたっぷり詰まっている。甘いものが苦手な記者も、目からウロコの美味しさだった。
フレッシュなりんごの香り、酸味、自然の甘味がそのまま口の中で優しいハーモニーを奏でる。
「アメリカのケーキといえば、甘い、大きい、えげつない色というイメージがありますやん。