マツコが絶賛するアップルパイ お店のオーナーの口ぐせは「やってみはったら」
そんな人です」
平野さんが体調を崩して、少し吐いたことがあった。彼はとっさに両手でそれを受けてくれた。
「弱みをさらけ出していい人がいるんだと感激しました」
NY店を畳んだころ、友人関係から一歩進んだ。
「1つ扉を閉めると、次の扉が開く。2つのことは同時には手に入らないということでしょうか」
■日本とNYの2拠点生活。スキーや釣りを夫婦で楽しむサードライフを満喫
再婚後のサードライフは、まさに充実の日々だ。アメリカ7カ月、日本5カ月というサイクルの2拠点生活。イーゴさんはすでに退職し、夫婦で行動を共にしている。
「日本にいる間は、お菓子教室の合間にスキーざんまい。スキーはイーゴと出会って本格的に始めたんですが、やればやるほど面白くて、今では生活の一部です」
NYでは、朝起きるとイーゴさんと一緒に釣りに出かける。
「彼の口癖はシェア。そして目線は“We”なんです。なんでも分け合い、何かをしたら『We did it』。そんなふうに言ってもらうと、温かいものに包まれて、優しい気持ちになり、一人の生活では気づかなかった何げない歓びがそこここにあふれているのを感じます」
NYのアパートは多民族が暮らす地区にある2LDK。