マツコが絶賛するアップルパイ お店のオーナーの口ぐせは「やってみはったら」
やってみはったら」
と、さりげなく背中を押す。
45歳で離婚、47歳でアメリカへ留学、ケーキ作りを学び、50代で店のオーナーになった平野さん。
「やってみはったら」は、平野さんの口癖。サントリー創業者・鳥井信治郎氏の言葉から得た座右の銘だ。
■「松之助」NY進出は失敗に終わったが、一回り以上年下の米国人男性と再婚
60代で憧れのNYを目指した。
就労ビザを取得し、苦労して店を開くための資格を取った。準備に1年近くを費やし、ようやく始めたNY店だったが、賃料が高く毎月赤字に。2年で撤退する。
「結果はともあれ、満足でした。辛酸もなめましたが、落ち込んでいたら自分の人生、暗くなるだけ」
NYに店を構えたころ、友人のガーデンパーティでウクライナ系アメリカ人と出会った。キーウ出身のイーゴ・キャプションさんだ。最初はメールをやりとりするだけの友人で、あるとき「あなたの性格を一言で言ったら?」と質問すると「貧乏と痛みとかゆみは相当、我慢できる」と返ってきた。
「面白い表現しはる人やなぁと思いました。ものにこだわりがなく、海と雪山を見ていたら幸せな人。質素倹約を旨とし、10$のスニーカーで満足で、自然を愛し、好きな人とその日一日を大事に楽しく暮らしたい。