竹内涼真はよく怒られ…『仮面ライダー』俳優の新人時代
「電王の主人公は、一人の人間で人格が4つに分かれるという難しい役ですが、撮影当初から、見事にそれを演じ分けてくれました。彼は芝居が始まるととたんにオーラが鋭くなり、現場に緊張感を生むことができる俳優なんです」(大森さん)
劇場版『さらば仮面ライダー電王ファイナル・カウントダウン』(’08年)の撮影では、すっかり現場の“座長”になっていたという。
「監督が納得するまで何度も録り直しが続き、深夜にスタッフも『いつまで続くんだ』とざわついていたときです。健くんの『みんなで最後まで頑張りましょう!』の一言が、空気を変えました。今年に開いた『電王』10周年イベントにも、本人の希望で電話出演をしてくれたんです」(大森さん)
『仮面ライダーW』(’09年)で高校生だった菅田将暉を抜擢したのは、塚田さんだ。菅田は本作がドラマ初出演&主演デビュー作になる。
「たまたまマネージャーに連れられてこられた菅田くんはフツーの高校生でしたが、ピュアさが際立っていたことを覚えています。急きょ、『明日時間ある?』と声をかけて最終オーディションに参加してもらい、そのまま彼が主演の座を勝ち取ることに。