若手実力派・岸井ゆきのがガンジス川ロケで感じた“生と死”
「主役なんてまだ早いし、私に務まるはずがないと。だけど、キャストが決まってくると、みなさん頼れる人ばかりで、どこか安心できたんです」
こう話すのは、映画やドラマに、舞台にと、めざましい活躍を続ける若手実力派女優の岸井ゆきの(25)。昨夏、初主演映画『おじいちゃん、死んじゃったって』(11月4日より全国ロードショー)を撮影していたころは、大きなプレッシャーを抱えていたという。
祖父の葬儀のなか、浮き彫りになる家族の問題を笑いと涙で描いた本作。岸井が演じるのは、祖父が死んだとき、彼氏とセックスの最中だったことに罪悪感を抱いている、主人公の春野吉子。吉子の家族には、光石研、水野美紀、岩松了といった、芸達者たちが顔をそろえた。
「現場で閉じこもりがちな性格だったんですが、勇気を出して、いろんな方に話しかけてみたら、皆さんたくさん話してくださって。ずっと悩んでいたお芝居も、気持ちを開いて現場でやってみると、一瞬でこれだ!っていう感覚になって。
全部自分の問題だったんだなぁって」(岸井・以下同)
撮影は“九州の小京都”熊本県人吉市で行われた。