好景気なのに10年で500万円減!「退職金」はなぜ減った?
の影響を受け、退職金の支給額がガクンと減少。「この状況が上向くことはない」と塚崎教授。
「この10年間で多くの会社が『継続雇用制度』や『再雇用制度』を導入しています。会社側としては『再雇用してやるんだから、多少退職金が下がってもいいだろう』ということ。働く側にとっては、公的年金が出るまで勤められるから、退職金を低く抑えられても文句を言えませんしね。また、安定していると思われる公務員でも、ここ数年は、退職手当の支給水準が引き下げられています。そのうえ、企業年金に相当する『職域加算』が廃止され、社会保険料も引き上げられて、いわゆる“公務員特権”がなくなっているのです」
退職金が出ても浮かれることなく、夫婦でしっかり“老後不安”に取り組むーーそんな姿勢が大切なようだ。