確定申告前に知りたい“節税テク” 元国税局職員の芸人が指南
倉田さんは「申告の際、節税する方法はたくさんある」と語る。
「まず、『所得』とは、収入から経費を引いたものを言います。その所得からさまざまな『控除』を差し引いた金額に税率をかけると、『所得税』が計算できます。すなわち、所得税を抑えるには、控除を最大限活用し、なるべく多くの金額を所得から差し引くことが大事なんです」(倉田さん)
そこで、「控除」を有効活用する節税テクを倉田さんに指南してもらった。
【1】災害、盗難、横領に遭った被害は取り戻せる
「地震や台風などの自然災害、シロアリなどの害虫、盗難などによって資産に損害が生じたときに受けられるのが、『雑損控除』です」(倉田さん・以下同)
損失の全額が控除されるわけではないが、《1》「損失-所得の10%」。《2》「損失のうち災害関連の支出-5万円」。2つのうちどちらか大きい金額が控除される。
「損失は、『損害を受けた資産の総額』から、『保険金で補償された金額』を差し引いて計算します。
たとえば台風で家が半壊し、500万円の損害を被り、400万円が保険によって補償されたとすると、損失は100万円。