小池百合子都知事 日本の“未婚率”に「制度が実態と合っていない」
婚期を逃したり、結婚のために夢を諦めて安定した仕事を求めたりする人もいますね……」
リアルな意見に小池都知事も神妙にうなずく。
「これまで、一生安心して暮らせると思っていた有名企業が突然潰れてしまったり、不況に陥ったりする。正規社員・非正規社員と、勤め方が広がったことも、企業に(労働力の)不安定さを呼んでいるのかもしれません」
結婚しやすい社会を築くためには、制度も変えていく必要があると小池都知事は続ける。
「税制ひとつとっても、女性には控除がある。フルタイムで働くと家計がマイナスになるから、“このへんにしておくか”となるんです。103万円の壁、130万円の壁が生じている。この制度は、昭和の時代と大きく変わった実態と合っていませんね」
独身女性が多くいる会場は、「わかる、わかる」といった声が聞こえるようだった。
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