2018年4月13日 16:00
荻原博子さん解説「大地震でも保障される地震保険」はどれ?
こう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。地震保険の保険料は、住まいの地域と建物の構造で決まる。保険料がもっとも高い東京、千葉、神奈川、静岡にある木造住宅だと、補償額1,000万円あたり、年3万6,300円かかる。これは地震保険部分だけだ。
「地震保険は、単独では契約できません。火災保険に特約として付帯しますが、契約途中からでも追加できます。火災保険自体は損保会社によりさまざまですが、地震保険部分は全国統一。どの保険会社で契約しても、補償内容も保険料も同じです」
いっぽう、掛金が安いといわれる「共済」にも、地震による損害をカバーするものがある。
だが、こちらは政府管掌(民間の損害保険会社が保険金を支払えないほど被害が巨額になった場合、政府が支払いを行う)ではないため、国の保証はない。
「私は常々、『生命保険などは同じ保障なら保険料の安いものを選ぶ』ことをお勧めしています。ですが、地震保険には、保険料以上に大切なことがあると思っています。大地震は同時に多数の被害者が発生します。莫大な保険金が一時期に集中して請求されるため、資金力が問題です。