2018年5月4日 11:00
年金受給「前倒し&後ろ倒し」は得か損か…専門家が解説
この「ねんきん定期便」、見方がわからなければ年金機構に電話すると教えてくれるが、「時間があれば年金機構の窓口を訪ねるのがいい」と安田さんは話す。
「もし納め漏れがあった場合、5年間さかのぼって納められる後納制度がありますが、今年の9月いっぱいで打ち切られてしまいます。でも、それまでに全部納めようとすると多額になってしまう場合もありますね。そんな場合には、60歳から70歳までも納められる『国民年金の任意加入制度』があります。これも年金機構に問い合わせてみるといいでしょう」
年金の納付状態は、年金機構のホームページ「ねんきんネット」でも確認することができる。利用するには年金手帳に記載されている「基礎年金番号」が必要なので、年金手帳も定期便といっしょにわかりやすい場所に保管しておこう。
【2】「前倒し」「後ろ倒し」受給は使うべき?
現行では、支給開始年齢は65歳。しかし、60歳から前倒して受給できることが可能だ。
「早く年金が欲しい!」と手を出してしまいそうになるが……。
「たとえば60歳から受給すると、65歳から受け取れる額の30%減となってしまいます。