くらし情報『3割が退学…“女子高生”妊娠・出産経験者が語る20年の奮闘』

2018年5月30日 11:00

3割が退学…“女子高生”妊娠・出産経験者が語る20年の奮闘

父がすぐに休学手続きをとったので、それ以降、私は高校に通っていません。当時PTA会長だった父は、表沙汰にしたくなかったんだと思います。近所の目もあるので、外出もするなという感じで、息苦しかった……」

冒頭の山本さんはそう語る。学校にも妊娠の事実は告げないままの休学だった。相手は、別の高校の同学年の生徒。

「いま考えれば2人とも無知だったと思います。妊娠・出産すれば、どんな責任を伴うのか。どんな生活が待っているのか想像もできなかった」

そう振り返る山本さんだが、自分でも不思議なほど、「産まなきゃ」という気持ちが強かった。
彼とも将来的には一緒に育てようと約束もしていたが、周りの大人は反対した。

「母は私の気持ちをわかってくれましたが、父や彼の両親からは、何度も、『中絶してほしい』と頼まれました」

しかし、山本さんの気持ちは変わらなかった。彼とは別れ、翌春に長男を出産。実家で育児する日々が始まった。

「通っていた高校には戻れない。でも、将来のことを考えると高校だけは卒業したかったから、出産してすぐ、通信制高校に編入したんです」

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