2018年5月30日 11:00
3割が退学…“女子高生”妊娠・出産経験者が語る20年の奮闘
2年かけて通信制高校を卒業し、すぐに医療事務の資格を取得。就職活動を始めるが、乳飲み子を抱えた10代の山本さんを雇ってくれる会社は、なかなかなかった。
「『え、あなた17歳で産んだの?シングル?』って、興味本位で根掘り葉掘り聞かれます。面接のあとの帰り道は、何度も泣きました」
子どもの教育に関しても、手探りだった。
「幼稚園の入園に、願書が必要なことさえ知らなかったんです。息子が幼稚園に入る時期の直前になって気づいて、近所の幼稚園に片っ端から問い合わせたら、どこからも『願書の受付けは締め切りました』と断られて。情けなかった」
そうしたいくつもの苦い経験はふだんは心の奥底にしまいこんでいるという山本さんだが、同じ悩みを抱える“少女たち”へのメッセージを求めると、涙ながらにこう語った。
「生活能力もないのに、妊娠・出産すべきではないかもしれません。
でも、産む決断をしたコたちには、周りの大人がもっと、『こんな制度があるよ、こんな仕事に就けるよ』と情報提供し、希望を持たせてあげてほしい。もう、私のような孤独な思いをするコが出てほしくないんです」
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