【痴漢の実態】初の大規模調査でわかったこと、成人女性よりも狙われやすいのは?
さらに、そのうち電車関連が27.1%でほとんどを占めることも明らかに。一般のイメージとたがわず、痴漢は圧倒的に電車内や駅で起きていることを裏付ける結果です。
東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より
女性では4割以上が痴漢被害の経験あり
痴漢の被害を性・性自認別に見てみると、やはり、特に女性で多いことがわかりました。女性の41.1%が「被害経験あり」と回答しています。しかし、男性の被害経験者も7.8%と1割に近いほか、サンプル数が少ないものの、ノンバイナリーおよびXジェンダーの人も33.9%と、約3人に1人が被害に遭っていることがわかりました。
なお、痴漢被害の目撃・居合わせの経験については、性・性自認でさほど大きな違いはなく、いずれも10~15%前後という結果でした。
東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より
高校生のときに初めて被害を受けた人が3割以上
電車は子どもから大人まで多くの人が利用する公共交通機関であり、誰もが被害を受ける可能性があります。そこで、最初に被害に遭ったときの職業や学校について見てみます。
痴漢被害のほとんどを占める電車内のデータを見ると、高校生が36.5%と最も多く、会社員・公務員が18.9%、大学生・大学院生が18.8%と続いています。