野々村友紀子さん「新婚時代は夫の足を洗ってあげてたんです」実家では過保護な母と寡黙な父の関係を見て育った
と思いつつ「ありがとう」とお礼を言っても、やっぱり無言なんです(笑)。
ーー女子の思春期にありがちな、父親に嫌悪感を覚える時期はありましたか?
野々村それはなかったですね、そもそも喋らないので。母親だけでなく父親までグイグイ来ていたら本当にイヤやったから、過干渉の母親と無言の父親でバランスが保てていたのかもしれません。益若さんのお父さんはどうですか?
益若うちもそんなに干渉してくる感じはなく、お母さんが居酒屋で働いている間、お父さんはお客さんの隣に座って私の宿題を見ながら晩ごはんを待っていました。そういう環境だったので「家族4人でなにかをする」ということが、生まれてからいままで10回もないんじゃないかな。お母さんの親族も近所に住んでいるんですけど、親戚みんなすごく仲が良くて、常に5人以上は人がいる家でしたから。
――大家族みたいな感じだったんですね。
益若どんなに忙しくても、「毎週水曜日は家族でごはんの食べる日」と決まっていて。
高校生になってバイトを始めてからも、水曜日だけは早く帰るようにしていました。お母さんはいつも客さんのためにごはんを作っているから、その日はお店が休みで「何もしたくない」