野々村友紀子さん「新婚時代は夫の足を洗ってあげてたんです」実家では過保護な母と寡黙な父の関係を見て育った
と理不尽に思っていたんですが、お母さんに頼まれた責任感で私の面倒を見ていたんだな、とわかりました。
野々村「お母さんは忙しいし、私がやらなくちゃ」ということだったのね。恋バナはどうしてましたか?
益若お姉ちゃんにしていました。そういうときはお姉ちゃんがデート服や香水を貸してくれたり、いろんなことを教えてくれましたね。
野々村お姉さんは、お母さん的な厳しさと、お姉ちゃんとしてのいいところを併せ持っていたんですね。
ーーお父さまの存在はいかがでしたか?
野々村父親は“昭和!”という感じであまり喋らない。喋らずに車で送ってくれたりお小遣いもくれるけど、とにかく喋らない。車中ずっと無言で「最近どう?」とかもなにも聞いてこないし。
益若寡黙な方なんですね。野々村そうですね。でも参観日とかは来るんです。教室のうしろの窓から10秒くらい見て帰るんです。手も振らずに。
益若(笑)気づかないこともありそうですね。
過干渉の母に無言の父だから、バランスが保てた
野々村目的がわからないけど、愛情は感じるんです。夕方、たまたま道で会ったら無言で千円札を渡してきたこともありました。
「なんなん? なんで無言なん!?」