前田公輝の孤独との向き合い方「新しいことに挑戦して、寂しさを埋めてます」
感覚が強かったという。
「撮影中に、稜英と奈津実としてたくさん会話を重ねたからか、だんだん言葉なしにお互いの考えていることがわかってきて。なんだかすごく『兄妹』のような連帯感が強くなっていくのを感じていました。もちろん役の関係性としては恋人同士なんですけど、協力してシーンをつくる時間が積み重ねられるほど、なんか『兄妹』だなって」
お互いに、俳優としてのリスペクトも増す時間となったのだろう。撮影にカットがかかるたびに、久保田の芝居に対して「素晴らしかったです、と素直に感じたことを伝えたり、無言で拍手したり、っていうのをずっとやってました」。短いながらも凝縮された二人の試行錯誤が、シーンの一秒一秒から伝わってくるはずだ。
アドリブだらけのデートシーン
『私をもらって〜恋路編〜』では、稜英と奈津実のデートシーンもある。前田いわく「ほとんどがアドリブです」。
「デートシーンに限らず、たとえば『追憶編』の1話で、稜英が『(奈津実の携帯が)落ちている』っていうセリフがあったと思うんですけど、あれもアドリブです。あと、奈津実が着ていく服を選ぶシーンで、稜英が『それはダメだ』と言ったのも、そう。