前田公輝の孤独との向き合い方「新しいことに挑戦して、寂しさを埋めてます」
あとからCGで繋げるんですけど、一つのシーンをここまで丁寧に育めるのが嬉しかったですね」
ラブストーリーで主演をやるのが憧れだった、と過去のインタビューでも話していた前田。「これからも、一つひとつのシーンを粒立って思い出すような気がします」と語る様子は、撮影の日々を噛み締めているように見える。
奈津実役・久保田紗友とは「波長が合う」
本作では、稜英と奈津実のコミカルで微笑ましいやりとりも見どころの一つ。演じた前田本人も「演じていてすごく楽しかったです」と顔を綻ばせる。
「カットがかかった瞬間に二人で笑っちゃうことも結構あって(笑)、呼吸が合ってよかったな、と思いました。お芝居の波長が合う・合わないって、もう運じゃないですか。僕は基本的にどんな方でも『やりやすいな』と感じることが多いんですけど、久保田さんとはとくに楽しく撮影できたので、この作品をつくっていくうえでの安心材料でしたね」
撮影スケジュールはタイト、かつ奈津実の部屋や稜英の会社など、限られたシチュエーションで進められることも多かった。撮影の合間にコミュニケーションを重ねた、というよりは「稜英と奈津実、二人にとっての関係性ができあがっていくにつれ、僕たちのチームワークも仕上がっていったような」