BABYMETAL「METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN EXTRA SHOW LEGEND - METAL GALAXY」ライブレポート(DAY-2)
ダイナミックなプレイで観客を唸らせた。特に、ドラムの人間離れした手技・足技に大きな喝采が贈られた。
「Kagerou」本編は無数の炎が揺れる演出が定番となっているが、これをさらに効果的にしているのが3人のパフォーマンスをとらえるカメラワーク。曲のエンディングで、たったひとつで揺らめくフレイマーの向こうにSU-METALを映し出したのが実に幻想的だった。事前の計算通りであろう、ベストショットを届けてくれた。
この日は多くのハイライトがあったが、そのうちのひとつが初披露となった「BxMxC」。音源以上に邪悪で激重な演奏もすばらしかったが、それ以上に観客を熱狂させたのがSU-METALのボーカルだ。この曲は、ここ数年にわたってヒップホップ界で大流行しているトラップでよく用いられる高速のフロウ(節回し)を取り入れた歌唱がファンの間で話題となったが、この特殊な楽曲を彼女は見事に歌いこなしたのである。
照明は極力抑えられ、リリックビデオのようにデザインされた歌詞が黒地のスクリーンに映し出されるだけというストイックな空気感のなかでのパフォーマンスは、今、改めて思い出すだけでも鳥肌モノである。SU-METALという歌い手の実力が、我々の想像のさらに上を行っていたことを実感した瞬間でもあった。