reGretGirl×Laughing Hick 親和性の高い両者が、素晴らしき化学反応を起こした夜『Grasshopper vol.25』ライブレポート
怪しいムードをまといながらも、バッチバチに切り替わる曲展開で引っ張り続けるハイブリッドな1曲だ。
あかり(b)
たいちが叩き出すビートに誘われ、観客も高く手を突き上げて応えていくが、まだまだ足りないとばかりに放ったのが「女だから」。欲望と理性と愛情が入り乱れ、友人にさえ話せないような恋愛模様を描写した曲であり、だからこそ感じられる救いがある。あかりとたいちが生むグルーヴ感もあり、観客のジャンプやクラップもより一層激しくなっていき、曲終わりに「よくできました!」とホリウチが叫ぶほどの気持ちいい熱が会場全体を包みこんでいた。
たいち(ds)
そして、終盤に入り壮大なスケール感で響かせたのが「カフェオレ」。祈りを捧げるようなホリウチの歌声、早る鼓動のようなドラムのフレーズ、ストリングスを加えたことでの広がり、大好きな人を大好きなままで手放してしまった沁みるバラードではあるのだが、溢れ出す気持ちがどこまでも熱い。
そこから揺れ動く切なさが、反映されたようにサウンドアプローチが切り替わる。バンドのポテンシャルを感じさせる「カシスオレンジ」を踏み込んで鳴らし、ラストは「Bye-Hi」を観客のクラップにも後押しされながらパワフルにプレイ。