充実のコレクションからアーティゾン美術館の新しい可能性を実感できる 『STEPS AHEAD』展、5月9日(日)まで開催中
展示風景 「藤島武二の《東洋振り》と日本、西洋の近代絵画」セクションより。モリゾやカサット、ゴンザレスら印象派の女性画家は近年注目されている
また、同セクションでは、エヴァ・ゴンザレス《眠り》(1877-78年頃)、マリー・ブラックモン《セーヴルのテラスにて》(1880年)、メアリー・カサット《日光浴(浴後)》(1901年) など、印象派の女性画家たちの作品が並べて展示されている。女性画家たちの活動は、今後より注目の集まる分野だ。
そして、キュビスムや今後の発展を期待させる新収蔵品や関連作品などバラエティ豊かな展示が続く。
展示風景「カンディンスキーとクレー」セクションより。奥の作品はヴァシリー・カンディンスキー《三本の菩提樹》(1908年)
「カンディンスキーとクレー」のセクションにある、ヴァシリー・カンディンスキー《三本の菩提樹》も新収蔵品の一つ。カンディンスキーが抽象画に向かう直前に描かれた鮮やかな色彩が目を引く風景画だ。同セクション内で展示されている彼の抽象画作品を、より深く理解するための手がかりにもなるだろう。
展示風景「倉俣史朗と田中信太郎」セクションより。