2021年11月2日 17:00
朗読劇『クローバーに愛をこめて』高本学×山下七海インタビュー
ーー声優と朗読の違いというのもありますか?
山下七海(以下、山下)声優は顔が出ないところでお芝居をするので、頭の中ではキャラクターと同じように動いているんですけど、声だけのお芝居ではまた違ったスキルや表現方法が必要とされるところがあると思います。逆に私は舞台の経験があまりないんですけど、他の人がセリフを言っている間も、そのキャラクターとして生き続けることがすごく新鮮だったんです。目線ひとつひとつに意味があって、そのすべてを見られている状況が、私にとっては難しい印象がありました。だからそれをいつも経験されている高本さんと一緒に朗読させていただくことで、私もいい刺激を受けながら一緒に読めたらいいなと思っています。ーーそれぞれの良さが生きるところが朗読劇にはあるかもしれませんね。本の読み合わせをされたそうですが、そこではアプローチの違いのようなものを感じましたか?
高本違和感があることもなく、すごく心地良い音色だったので、新しい感覚でお芝居することができて面白かったです。普段演劇でセリフを掛け合うときは正面で真っ当に向き合ってやるんですけど、朗読の場合は正面(客席側)を向きながらセリフを言い合ったりするので、また違う魅力があるんですよね。