シド『ほうき星』インタビューPart2「僕たちにはライブがすべてだった」
とか。僕も誰かに憧れて楽器を手に取って、バンドの夢が始まったので。そんなふうに自分のことを投影してしまうときが最近すごくあって。他人じゃない気がするというか。血がつながっているわけではないし、他人なんですけど、どこか、自分と同じ温度感を感じてしまう存在になっています。
だから運命共同体だし、例えばコロナ禍で医療関係の方からコメントやメッセージをいただくと、こんなにこの人が頑張ってるんだから、僕ももっといい曲を作って、いいことができないかなとか、気持ちを奮い立たせてくれる存在で。
さっきShinjiも言ってましたけど、ものすごい土砂振りの中でも僕たちと同じ温度感でライブを見守ってくれて、僕らはライブをやって、もちろん愛情もあるし、身近に感じることが多くなりました。ここ数年で。
ーーここ数年で感じ方が変わったのはなぜでしょう?
明希オンラインサロンというわりとファンの人と密接な関係になれるコンテンツを始めていて、悩み相談をいただくこともけっこう多くて。逆に言えば僕もそのコメントを見て、もっと頑張らなきゃ、頑張りたいなって思う瞬間もあって。例えばファンのある人が「気持ちが滅入って何もする気が起きないんです。