おとな向け映画ガイド 今週公開の作品から、心にしみる3本をご紹介します。
監督は、アミール・カーン主演『ダンガル、きっと、つよくなる』のニテーシュ・ティワーリー。タイトル、ややこしいですが、同じカーン主演の大ヒット作『きっと、うまくいく』が気に入った方は必見かと。
『グッバイ、リチャード!』
ガンで余命6カ月を宣告された大学教授の物語というと、洋の東西を問わず、残された人生をどう生きるかというシリアスなドラマになるものですが、主演がジョニー・デップです。そうはなりません。
初期の頃の『シザーハンズ』、あのナイーブなキャラクターや、『パイレーツ・オブ・カリビアン』で魅せたハチャメチャな海賊ジャック・スパロウなど、風変わりな役が多いジョニー・デップも、いまや50代なかば。今回は、文学を教え、教養もありつつ、ちょいワルを漂わせる、学生たちに人気の教授役を「素顔で」演じています。そんな彼ならではの演技を楽しむ映画、です。
特に問題もなく、順調な人生に、急な終焉の宣告があり、ほころびが見えはじめます。
妻の浮気や、可愛い娘にも問題が。いろいろボロボロになったすえ、怖いものなしの自由奔放な行動が始まるのです。
教室では、単位を取りたいだけのやつはあげるから出ていけ、と言い放ち、残った少人数の学生を引き連れ、続きはバーで。