《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020》閉幕。授賞式は女性監督の躍進を印象付ける結果に
近い将来、女性監督の映画、男性監督の映画という言い方自体が古く感じさせるときが近づいているような気がする。今回、受賞した2作品はいずれも女性監督です。でも、誰も女性監督の作品と意識してみていないものです。映画は性別などないこと。さまざまな人が映画という表現方法を使って世界と対峙していることを見せてくれました。
もうひとつ考えさせられたのは戦争について。今起きている戦争、過去に起きた戦争、今起こっている戦争にわれわれはどう接するべきなのか、過去に起きた戦争に対する私たちの立ち位置とはどうあるべきなのか、そういうことを映画を通して考えさせられるのはとても意義のあることだと思う。われわれのように作る側においては、このテーマを扱う際の責任と覚悟をあらためて感じさせられました」と審査を通して、今の時代を痛感した主旨のコメントを述べた。
また、コロナ禍という事態を受け本映画祭は、苦渋の決断でオンライン配信での開催を余儀なくされた。制約がつく中での開催となったが、会期中の視聴数は6000を突破。コンペティション部門のみの配信上映で、例年に比べると上映本数も少なくイベントもない中で、この数字は大健闘といっていい。