飯島寛騎がクール男子を熱演!「胸キュンと人間の成長を楽しめる作品です」
ただ全体的に、事前に役を準備するというよりも、現場で作っていくっていう感じでしたね。
──共演者の方々と掛け合いながら、目黒というキャラクターを作っていった?
原作はもちろん事前に読んでいましたし、多少、脚本が原作と変わってくるところもありましたから、漫画と実写の良さを半々にして嚙み砕いて、表現していこうとは思っていました。それをベースとして、役者同士の掛け合い、お互いが持ってくるものによって、演じ方が固まっていきました。
──原作が少女漫画ですから、どうしても極端なセリフがありますし、リアリティを出すのが難しかったのではないでしょうか?
そうですね、難しかったです。台本には「こんなことは普段、恥ずかしくて言えないよ」って思う所もありました。でもそれが女の子の心をつかむ世界観を作っているし、そもそも素敵な作品ですから……。──どういうところが素敵だと思われましたか?
この作品は音楽を軸にしているのですが、マリアは歌で、目黒はピアノで、音を通して気持ちを伝えあうシーンが、とても素敵でした。また登場人物1人ひとりが、マリアに出会ったことにより、隠していた自分の悩みや偽りから殻を破っていく姿、その青春群像劇が、若者の素晴らしさを感じさせましたね。