くらし情報『いま最も聴くべきメゾ・ソプラノ脇園彩のロッシーニ《チェネレントラ》!新国立劇場のオペラ新シーズンまもなく開幕』

2021年9月17日 12:00

いま最も聴くべきメゾ・ソプラノ脇園彩のロッシーニ《チェネレントラ》!新国立劇場のオペラ新シーズンまもなく開幕

とは何回も一緒に歌っているので、すごくやりやすいです。

アリドーロのアリア(第1幕)は、難しくてバス歌手泣かせなんですよ。いろんな要素があって、それをきちんと丁寧に聴かせなければならないのですが、とにかく長いので、ただ歌うだけだと、ちょっとつまんなくなっちゃうんです。アリドーロ役のガブリエーレ・サゴーナ(バス)は、私が以前についていた先生と同門ということもあって、プライヴェートでも友人です。2018年にヴェローナのフィラルモニコ劇場の《フィガロの結婚》で共演しました。彼のフィガロ、素晴らしかったですよ。

あ、あと、ダンデイーニ役(王子の従者。命じられて王子に扮装している)の上江隼人さん(バリトン)は、ミラノでたいへんお世話になった先輩です。
食事をご馳走になったり声楽談義をさせていただいたり。初共演なのですごく楽しみです。とにかく声が素晴らしいし、そのうえで人間の器がものすごく大きい。ダンディーニは合うだろうなとずっと思ってたんです。彼のアリア(第1幕)も、めちゃめちゃ難しいんです。細かい音符がたくさんあって、でもそれをさりげなく歌わなくてはならなくて。

――聴き逃せない重唱もたくさんありますね。

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