風間杜夫×濱田めぐみが、芝居で歌で魅せる、異文化の人間の心の交流 ミュージカル『バンズ・ヴィジット』
とはいえ、やはり、イスラエルの女性のその民族感覚ってまったくわからないので。砂漠の片田舎に住んでいる土臭い感じというのでしょうか、野性味あふれたポジティブな女性を、ちゃんと研究して作っていけたらなと思っています。風間素晴らしい!
濱田やっぱり、舞台に出たときにお客様に日本の女性だと思われてしまうとつまらないじゃないですか。あの土地の豪快さとか、あっけらかんとしたような感じを持って現れたほうが、この世界に入り込んでもらえるのではないかなと思って。
風間今のお話ぶりを聞いていても、ディナにぴったりです。絶対大丈夫ですよ!
濱田良かったです。掘り下げて掘り下げていきたいです。
──ちなみに濱田さんは、これまでのインタビュー記事でも、翻訳ミュージカルに出演されるときは、事前に研究をしてから稽古に臨むとおっしゃっていましたね。
風間以前からそうだったんですね。
濱田翻訳劇って、最終的な日本語の台本は、かなり意訳されたものになっていることが多いと思うんです。だから、このセリフはもともと何を言っているのかということを確かめたくて、英語をそのまま日本語に訳した第一段階の粗訳を、なるべく見せてもらうようにしています。