2021年7月30日 19:00
ハンブレッダーズ×reGretGirl、盟友同士が爆音で示した“対バン”の意義 『この先の人生で忘れられないツアー』Zepp Tokyoレポート
がMCで発表。こんなところにもスプリットツアーらしい楽しさが伺える。
平部雅洋(reGretGirl)
サポートでギターとキーボードを加えた編成のreGretGirlは冒頭から人気曲「ピアス」でギア全開。彼らの失恋ソングの中でも、二人の思い出を痛みで実感しようとする主人公の切なさが染みる。だが、ある種、それも物語としてスケールの大きなアンサンブルで聴かせるようになった印象だ。ドライブする平部のリフが牽引する「AJAX」への繋ぎもスムーズだ。
曲調の幅を広げたことを印象付けるreGretGirl流のポップなダンスチューン「グッドバイ」、〈味がしない訳がないでしょう〉という歌い出しに掴まれる「pudding」のサビは平部が渾身のロングトーンを放つ。ペース配分なんてお構いなしだ。
よりにもよってこんな時に口唇ヘルペスができてしまったと嘆く平部だが、Zepp Tokyoのスケール感でもフロアと会話するのが彼らしいと言えば彼らしい。前述の出番対決のMCで沸かせた後は「夏になってしまうけど、春の歌をやろうと思います。最低で最高の春の歌」と、「スプリング」を紹介。先に大人になっていく元カノと変わらない自分をビビッドに描写することで、しっかり聴き手の心にトゲを刺す。